ソムリエSommelier

2014.1.25

“PÉTRUS”

ペトリュスです。
ボルドー右岸 AOCポムロールに属し、ボルドーでもっとも神秘的なワインのひとつと謳われています。
11.5haの畑は専門家からも投機家からも、さらにはコレクターからも要求の高い、世界でもっとも豪華でもっとも濃縮度の高い3000ケースの 赤ワインをつくりだします。

ペトリュスの土質は、独特の青みがかった粘土質の表土と、そのしたの砂礫からなりたち、下層土壌には鉄サビがあります。

95%のメルロと5%のカベルネ・フランという品種構成ですが、成熟しきらないことがあるカベルネ・フランは使われないことも多いそうです。

ブドウの品質をまもるため、1987年雨の収穫時にはヘリコプターをやとって上空を旋回、ローターの風でブドウを乾燥させたり、1992年の収穫 期には地面をプラスチックのシートでおおい雨水が浸透しないようにした、などその逸話は数々。

熟成したワインはスパイス、チョコレート、モカコーヒー、トリュフなどの香りを発散し、肉厚で豪華な果実味が完全な調和と持久力を身につける様は、一生に一度は経験したいところです。

状態の非常によい1966年産のペトリュスが手元に届いてます。
どなたかに開けていただけると、天城の景色も明けてくるかと。

Sommelier SK

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