バトラーButler

2014.7.6

天城甘茶

この時期、伊豆ではあちらこちらでアジサイが満開です。
そこでちょつと面白い、伊豆の固有種を一つ紹介しましょう。
それは写真のようにヤマアジサイによく似たアジサイですが、細い葉が特徴で、天城甘茶(あまぎあまちゃ)と呼ばれています。

「お釈迦様が誕生する際に天より甘露の雨が降った。」

そんな言い伝えから、4月8日のお釈迦様の誕生を祝う日である花祭りには、小さな仏像にこの甘茶をかける風習があるので、甘茶はご存知の方も多いでしょう。
その「甘茶」はこのヤマアジサイの仲間が原料なのです。

甘茶の甘味成分は砂糖の1000倍甘く感じると言われます。
昔は「甘茶」としてばかりではなく、砂糖が普及するまでは貴重な甘味料として使用されたそうです。
ノンカロリーで糖尿病の方にも勧められるので、自然由来の安全な甘味料として再び脚光を浴びています。
これこそが「自然の恵み」ですね。

それでは、この天城甘茶に関する雑学を一つ。

伊豆半島の山には、生の葉を噛むと甘みがある木があり、古くからこの地方に住む人は、これを甘木(あまぎ)と呼んでいたそうです。そしてこの甘木が多く自生する山を「あまぎ山」と呼ぶようになったのだそうです。

Butler Yu

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