バトラーButler

2016.1.13

庭に浮かぶ小さな蕾

アルカナのお庭では季節によって様々な草花が四季折々の表情を見せてくれます。
特にこの時期になると毎年お客様によくご質問を受けるのが、「お庭の色々の場所にあるあの白いものは何ですか?」というものです。

 

 

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確かにお庭のいたるところに何やら白い小さなものが見受けられます。

 

他の木々が落葉して枝だけのひっそりとした状態にある中、その実だけたくさん枝に付いている姿は何だか中に浮いているようにも見られます。

 

実はこれは「ミツマタ」の木の花の蕾。
一見するともう既に花のような形をしておりますが、3月ごろになるとこの1つ1つの蕾に可愛らしい黄色いお花が咲いてきます。
春の暖かい日になる時まで小さな蕾を付け、寒さに耐え忍ぶ姿は何とも健気です。

 

このミツマタは和紙の原料としても重宝されております。
なんでも、ミツマタの木が和紙の原料として表れる最初の文献は、徳川家康がまだ将軍になる前の1598年に、伊豆修善寺の製紙工の文左右衛門にミツマタの木の使用を許可した黒印状らしいです。
以外にも伊豆にご縁があるミツマタの木!!

 

ミツマタの木以外にも冬のアルカナのお庭には草花達がひっそりと春を待ち望んでいる姿を発見出来るかもしれませんね。
ご来館の際にはそういったものを探すのも面白いのではないでしょうか…。

 
Butler SAI

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