バトラーButler

2020.8.31

〜おとなの遠足 其の四〜お弘法さんの修行場 修禅寺 奥の院編

8月21日は「修禅寺のお弘法さん」のお祭り。
門前には屋台が並び、桂川の川幅に掛かるスターマインの
仕掛け花火が至近距離で!圧巻です!!
残念ながら、今年は中止となってしまいました。
毎年、伊豆のあちこちにで繰り広げられる夏祭りの風紀を
守るため、パトロールに出掛けていたばんちょうですが、
今年は出動要請も無いまま、夏の終わりを迎えたのでした。

地元・伊豆のパトロールはばんちょうの使命。
夏の任務が遂行出来ないのはもどかしく、何か物足りない。
ならば…歩こう!
皆さまの平安とコロナ終息を祈願して“プチ・お遍路体験”

修善寺の温泉場の中心に構える「福知山 修禅寺」を出発。
約5km先にある「修禅寺 奥の院 正覚寺」を目指します。
修禅寺の開祖である弘法大師 空海が若き日に修行されたと
いう神聖な場所です。
邪念だらけのばんちょうが聖地へ向かいます。

修禅寺より竹林の小径を抜け、桂川の右岸へ。
赤蛙公園左手の道を行き、修善寺小学校脇を進みます。
ここまででは20分程度の道のりです。
さぁ、ここからが修行。
覚悟を決めてひたすら歩まねばなりません。
この先には自動販売機すら無いはずです。

そんな決意で歩み始めると、こんな石碑を発見。
昔の人も同じ思いでいたのでしょうか。
そして地元民の「おもてなし精神」が感じられます。

弘法大師ゆかりの修善寺にも容易に同じ功徳を得ようと、
昭和の初めに四国八十八箇所各地から持ち帰った土を分け
埋め、修禅寺を起終地に札所を設けたそうです。
「桂谷八十八ヶ所巡り」は毎年11月7日から3日間にわたり
約28Kmの里山や山道を鈴の音を響かせて歩くお遍路。
県内外からも多数参加される修善寺の秋の風物詩です。
地元のご婦人方や旅館からお茶やおにぎり・お菓子などの
“お接待”を受けながら礼所を巡ります。

まだまだ残暑の続く中、田園風景の一本道を進みます。

稲穂から吹き抜ける風は心地良い秋を感じます。
「いろは石」と呼ばれる道標には寄進した方のお名前と
お住まい、日付が彫られています。
時代も住所も異なる石柱一本一本にこの地を歩いて来た
人々の姿が重なります。
「いろは石」
いろはにほへと ちりぬるを…
あさきゆめみし ゑひもせすん???
石柱の仮名文字を確認しながらひたすら歩いて行きます。
「き」…あと…10個…頑張れ、ばんちょう!
 
車では花摘みパトロールで何度も通過した道ですが
歩くのは中学一年生の遠足以来。
あの時は確か、修善寺駅から8Kmの行程だったはず。
水筒の甘い麦茶ではなく、今回はスポーツドリンク。
美味しくないです…かえって喉が渇きます。


到着です!
まずは手水でお清め。そして一口…美味しー!
最近はパワースポットとしても注目されているらしい
「阿吽の滝」です。

 

5年ほど前に建立された美しい護摩堂。
ここでヨガの会に参加したことがありました。
地元のお母さんたちが作ってくれる朝粥や精進弁当付
の人気のイベントですが、今年は残念ながら中止。

遠足なのでもちろん!お弁当も忘れるわけありません。
今回は修善寺駅の名物駅弁「武士のあじ寿司」。
そして「伊豆の心太(ところてん)」を持参しました。

修善寺駅改札口とコンビニの間の売店で販売している
「武士のあじ寿司」は日経新聞の駅弁ランキングでも
上位に入る売り切れ必死のお弁当です。予約も可能。
アルカナにお泊り際は前日予約をされて、ご宿泊後の
お帰りにお持ち帰りをお勧めいたします。

お腹もいっぱい!
足も棒の様になりました。
もう、帰り道は…しかし…修行…歩くしかありません。
肩が楽です?邪念が落ちた⁇
お弁当と飲み物分、リュックが軽くなっただけでした。

無心に歩く ‍♀️ ‍♂️ ♂□ばんちょう
一茶のように一句…浮かびません。
何も閃めきません。

奇跡!が起きました。

中間地点まで差し掛かった所で通り過ぎたはずの車から
声を掛けられました。
現在地の隣の紙谷地区に嫁に行った同級生の理恵です!
観音さまに見えました。
意志の弱いばんちょう…いいえ、これはご慈悲です。
お言葉に甘えて車に同乗させていただきました。
 
修禅寺の門前に到着。
お礼に「みつばち工房 花の道」さんの 限定30食!
「巣みつソフト」進呈。 ありがとう 観音様。

  
「巣みつ」を食し、想像以上の疲労回復を実感しました。
お洒落に言い換えれば 巣みつ=コムハニー。
濃度の高い蜂蜜。香りも高く、プロポリスの効能には
殺菌効果も認められるスーパーフード。
「おとなの遠足」らしい贅沢なおやつを味わえました。

中伊豆番長

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