カテゴリー: 連載:食いしん坊倶楽部

食いしん坊倶楽部 No 25「体をいたわる 乳酸菌 」

2018.12.3

皆さん、早いもので今年も終盤。
この慌ただしい師走、体腸は万全でしょうか?

食いしん坊YM です。

本日は倶楽部を代表して、
ひと言おことわりさせて頂きます。
食いしん坊倶楽部は
決して大食い倶楽部でも
フードファイターでもございません!
食への探求を大義とし、無駄なカロリーはできるだけ摂取しないというポリシーの元、活動しています。
調査報告する際、色々と実食する場面がクローズアップされる為か、どうやら誤解を生んでいるのではないかと思います。

前回のブログ更新後、
「本当に1日で食べたのか?」ー「本当です」
「調査員が複数いるのでは?」ー「常時募集中ですが、現在私のみです」
「体は大丈夫か?」ー「ご心配頂きありがとうございます、無理はしていません」
などなど、多くの方に声をかけてもらいました。
挙げ句の果てには、ブログ管理人から
“アルカナのモンスター”呼ばわりされる始末…

という事で
食いしん坊はそんなイメージを払拭する意味でも、ここで一度体のメンテナンス、とりわけ腸のケアを考えてみる事にしました。

腸内には数百種、約100兆個の菌が共生しているのですが、健康を保つにはそのバランスを整え、体に有用な菌を増やしうまく働かせる事が不可欠です。特に、乳酸菌やビフィズス菌がそれだそうです。

そこで今回、
ラクトバジルス カゼイ シロタ株
の登場です!

なんか聞いた事があるような…
これはある飲料に入っている乳酸菌です。
世界37の国と地域、
1日に3500万本以上売れているという、

そう、
Yakult です。

日本全国5カ所の本社工場があるようですが
なんと!
静岡県裾野市に富士裾野工場があるじゃありませんか!
さあ、見学に行かないてはありません。

広大な敷地は神宮球場16個分

運が良かったのでしょう。
この日の来場者は私のみ。
ガイドの方とマンツーマンで普段より詳しくお話しをして頂き、質の高い調査ができました。

様々なヤクルト製品のなかで裾野工場は、
ヤクルト原液の他、ジョアも製造しています。
早速試飲をしながらビデオ上映。
わかりやすいです。

1930年、医学博士でヤクルト創始者 代田 稔 氏が乳酸菌シロタ株の強化培養に成功。
予防医学と健腸長寿を提唱し、生きたまま腸内に届く有用菌の力を健康の維持、増進に役立てようという考え プロバイオティクスの先駆者です。
そして、誰もが手にできる価格で開発されたものが、1935年に誕生したヤクルトというわけです。
しかも うまい をキチンと考えられている事が極めて重要ですよね。

さあお待ちかね、
製造ラインの見学です。
当然撮影は禁止なのでガラス越しからの見学ですが、細部は映像をまじえて説明して下さいます。非常に分かりやすく、おもしろいです。

毎日の業務のなかで3時間以上も
機械のみでなく手作業でも
徹底した 洗浄、点検、殺菌が繰り返されています。
とにかくピカピカです。

(ホームページより引用)
上)1万5千〜3万2千ℓの大小タンクがひしめく
下)充填されるジョア

皆さん、百聞は一食に…
もとい、百聞は一見に如かず
是非興味ある方は一度足を運んでみて下さい。
オススメです!

さて、食いしん坊はいよいよ試飲だけでは物足りなくなりました。
帰路はMAXバリューに立ち寄り
ヤクルト購入。

家でゆっくりヤクルトタイム!
あくまで健康の為に!?

うましっ!!

ヤクルトの名前の由来は
エスペラント語のヨーグルト jahurt (ヤフルト)
からの造語である。

食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 No24 「沼津 レトログルメ」

2018.8.21

食いしん坊クイズ

“87600”

さて何の数字でしょうか?

食いしん坊YMです。

人が一生に食事する回数です。
仮に人生80年として、毎日欠かさず3回食べて
87600食の計算になります。
(80年✖️365日✖️3食)

もちろん個人差はありますし、食事を抜く場合もありますが…

これは多いのか、少ないのか?
皆さん、どうでしょう?

食いしん坊としては、率直に 少なっ! と感じました。
ましてやその80年の内に、食事を楽しむという事に未熟な幼少期もあれば、例えば老いて健康的にそれができない時期もあるかもしれないので、さらに回数は少なくなるでしょう。

最近こんな事を考えるので、貴重な1食に何を食そうかと悩むことも少なくない食いしん坊。
なおかつ、食の多様化が著しい現代では、選択肢が溢れ、本当に迷ってしまいます。

そんな中でも私は時折無性に食したくなるものがあります。
個々の嗜好は千差万別ですが、皆が潜在的に求める共通の味もあると思うのです。

それは一言でいうと
“懐かしさ”
ではないでしょうか?

母や祖母の料理かもしれませんし、学生の時あるいは、自立して間もない頃に食べていた思い出の料理かもしれません。
郷愁の味とでも申しましょうか…

長くなりましたが、今回はこの懐かしさをキーワードに、地域を絞って調査していこうと思います。

沼津駅南商店街 レトログルメ 探訪。

駿河湾に臨む伊豆半島の付け根、沼津。
駅南口から港方面へとアーケードの商店街が続いています。
古来、東海道の宿場町であり港町として栄え、街の中心を担ってきたエリア。
流石に年季の入った店が多く見られます。
散策が楽しい。

食いしん坊、いきなりスゴイ所を発見‼︎
ノスタルジーの聖地みたいな喫茶店。
レジェンド級です。

ケルン

勇気を出して入店すると、タイムスリップ⁉︎

大好きなクリームソーダを注文。

喉を潤しながらママさんのお話にみみを傾けます。
昭和10年にママさんの父上が創業したそうです。
かつてここに通った有名人の事、時勢の流れのなかで洋式だった店内を和風にした話など
ケルンの歴史と、そして移りゆく時代と商店街の事、モノクロ写真を見せて頂きながら、色々と教えてくれました。

このクリームソーダは、昔からかわらないんだろうなぁ…
冷たくて、レトロで、絵になる、クリームソーダでした。

ごちそうさまでした。

お腹が鳴った食いしん坊。
一軒目はかなりのレトロ指数の高さでしたが、
次もなかなかです。

ボルカノ

お店こそ新しく今風⁉︎ ですが、ここで食せるものもまさにレトログルメ。

あんかけスパゲッティ。
あんスパといえば、名古屋が有名ですが、より“甘辛さ”に特徴があり、より懐かしさを感じてしまう沼津のソールフードでもあります。

周辺にはあんスパを食せるお店が数軒ありますが、その筆頭でもあるボルカノは、昭和44年創業。
私が頼んだナポリタンはレトロ全開。

老若男女問わず賑わった店内では、皆 うまそうにほうばっています。

ごちそうさまでした。

さあ、エンジンかかってきました食いしん坊。
アーケードを更に奥へと進みます。

すると、The 昭和の洋食屋さん という表現がピッタリの老舗の前で足が止まりました。
やはりここは外せないか。

昭和4年創業
千楽

佇まい、店内の様子、メニュー
どこを切り取っても超一級のノスタルジーを感じざるを得ません。
哀愁すら漂っています。

やはり根強い支持者がいるので盛況。

看板メニューは カツハヤシ。
ここは定石にいきます。

このボリューム感、色とツヤ
良い意味で見た目通りの味わい。
レトロは裏切らない。

ごちそうさまです。

流石の食いしん坊もひと休憩。
なかなか良い感じ出てる喫茶店にピットイン。

ダニエル

みーつけた!
レトロな飲み物、
ミルクセーキ。

ママさんが目の前で作ってくれます。
ドリンクに生卵が入るというのは、よくよく考えると斬新ですよね。

諸先輩方や私たちの世代では郷愁を感じるモノも、一方で若い世代には新鮮なものに映るモノもあるのだろうなぁ、とこのミルクセーキ一杯で考えさせられました。

なつかしく、やさしい飲み物。
ごちそうさまです。

3時のおやつタイム。
沼津銀座という雰囲気プンプンの路地があります。その一角に小腹が空いた時にうってつけのオススメがあります。

桃屋

もともとお肉屋さんだったそうですが、約60年前に惣菜屋さんになり、特にここのコッペパンサンドは、レトロでかなりイケてます。
沼津では有名で、いつもお客が絶えません。

素朴でうまい。
ソースは2種類から選べますよ。
食いしん坊もパクリっ‼︎
メンチカツサンド 甘だれ うまし。

もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、食いしん坊は実は甘党。
デザートなくして終われません。
シメの甘味処ご紹介致します。
気にいっていただけると思います、
沼津仲見世名物

どんぐり

オリジナリティーの高いレトロ。

ここは面白いんです。

店内を回転寿司のごとく水が流れています。
食券を買って好きな席 (東海道五拾三次の地名の札がある) に着いたら、桶で食券を流し注文。

しばらくすると奥の方から、どんぶらこ どんぶらこ と品物が流れてきます。
歌謡曲が流れる店内。
恐るべし沼津のセンス、そしてノスタル感。

あっ! 来た来た! 三色クリーム!

平成の世も終わりを迎えようとしている今日、
昭和の空気感満点の沼津南口商店街。
今回調査した飲食店以外にも、昔から住民と共に生きてきた洋品店、電気屋さん、八百屋さん……etc があります。

しかしながら、かつてはもっと活気に溢れていたであろう事を想像させるように、少なからずシャッターがおりたままのお店も増えてきています。
少し寂しい気もしますが、所々では若い世代がお店をオープンしていたりと、新しいパワーも伝わってきます。
今は移りゆく時代を感じるカオスの世界です。
今後、賑わいを取り戻していってくれる事に期待をする中で、古き良き時代の宝物も忘れず残していってほしいと切に願います。

皆さんも街角でレトロ味わってみてはいかがでしょうか?

残り 約 44640 食⁈
食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 No23 「居ても立ってもピザ窯 編 ④」

2018.3.4

伊豆市修善寺
とある庭先で、薪をくべる
一人の男がいた…

現在この地上で、最もピザを焼きたい、そして食したい欲にかられているであろう
食いしん坊YMです。

先日 風に阻まれ、窯に火を付ける事すら許されなかった私ですが
この食い意地という執念
また、食いしん坊倶楽部支持者の皆さんの応援のおかげで、

“天は我に味方せり”

無風。

静かな午前中です。
曇りがちなせいか、近所に洗濯ものも干してあリません。
何の不安要素も見あたりません。

早速ピッツァの準備に取りかかりましょう。
すでに窯は、まだかまだかと待っています。

記念すべき第一号は
やはりマルゲリータで!
この時の為に、昨年庭で育てたトマトをソースにしてストックしておきました。

モッツァレラとバジルを少々。

いよいよ窯に!

わずか三分…

遂に焼けました!!

オッー
感激です。
仕上がりはまずまずですが
これはうまいに決まっています。

あの真夏の炎天下、ふとした思い付きで始めたピザ窯作成。
半年を経て、やっと結実。

うましっ!!

乗ってきました、食いしん坊。
さあ、二枚目です。
ピストゥーとアスパラ。
これまた、庭のバジルをペーストにしておいたもの。
この日の為に!

香ばしい、実に香ばしい。

うましっ!!

確かに、料理人として見れば
改良の余地は沢山あるのだけれど、
そんなもん ど返しでうまい。

これが手作りの良さなのだと実感できました。

そこに至るまでの過程や、シチュエーション、様々な要因が、食べ手の味覚を含む感覚に大きく影響するのだと
改めて感じた次第であります。

これは紛れもなくエモーショナル!
どこぞやのホテルのコンセプトでしたね。
家でも体現、ピザで。

そうこうしているうちに
窯の温度が下がってきました。
余った生地と具材で
おかずパン焼こっと!

上出来、上出来。
うまい、旨い。

食いしん坊倶楽部
長編 ピザ窯 編
お付き合い、ありがとうございました。
とりあえず、完結です。
今後ともよろしくお願いします。

旨いものの為なら
なんのその!
食いしん坊に休日なし!

食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 No22 「居ても立ってもピザ窯編③」

2018.2.25

伊豆市修善寺。
草木も眠る丑三つ時、
とある台所で、小麦粉をこねる
一人の男がいた…

うまいものの為なら昼夜も問わず、
食いしん坊YMです。

前回うっかり忘れていた窯のフタも作り終え、ついにピザ窯が完成いたしました。
残すは窯に火を入れピッツァを焼いて食すのみ!

そして私が待ちに待っていたのは休日。

ランチにピザを焼くには、生地を前日に用意し、発酵させる必要があります。
仕事を終え帰宅しほどなく、念願のピザへの第一歩。
モチモチのナポリ風にするか?
それともパリパリのローマ風か?
考えるだけで空腹が鳴ります。

ここ修善寺では、もっちりとクリスピーの共存を目指す事にしました。

こねてこねて、執拗なまでにこねます。
10分… 15分… 20分
さすがの食いしん坊も汗がにじむ…

ほら、そろそろいい感じでしょう。

それでは発酵を待つこととします。



おはようございます!
外は晴れ。
生地の具合は…バッチリ、準備OK!

ピザの具材も用意万端。

いよいよ窯に火を入れるぞ!
時は来た!!

勇んで外へ出たその時、

嫌な予感…

まさかの強風が吹き荒れる…

追い打ちをかける町内放送。
『消防署より~ ◇○★ 極めて火災の発生しやすい気象条件です。火の取り扱いには十分に注意し、野外での~△★◇』

ニュースでは
乾燥注意報、強風注意報…

そして遠くで聞こえる
消防車のサイレン…

断念せざるを得ませんでした。
ここまできて、こんなオチが待っていようとは。

しかしながら、料理に携わる者として大切な火の元の安全。
ここはぐっと我慢。
されど食欲は暴発。
一度盛り上がった食いしん坊の心を解放することにしました。

すると足はいつもの魚屋さんへ…
伊豆が誇る特産品、伊勢海老をゲット!

こいつと余ったピザ生地で、
揚げカルツォーネを作ろうじゃないか!

伊勢海老入りのホワイトソースを
生地で包んで揚げる。
カリッとジューシー、贅沢な中身がとろけ出す!

路線変更もこれはこれで最高にうまい。

次回、近日中に公開
食いしん坊倶楽部「居ても立ってもピザ窯 編 ④ ~今度こそピッツァを食す の巻~ 」
乞うご期待!!

反逆の食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 No21「居ても立ってもピザ窯 編 ②」

2017.11.13

伊豆市修善寺。
とある庭先で、レンガを積み上げる
一人の男がいた….

伊豆の食いしん坊代表、YMです。

ふとした欲望、ただうまいピザを食したいという食い意地から、密かに石窯を作り始めた私。

噂を聞きつけた方、このブログを見て下さった方々から、意外にも反響があり、沢山のお声を頂戴しました。
食いしん坊倶楽部支持者の皆様、いつもありがとうございます。

「その後、作業はどうなってるの?」
「ピザ窯って簡単にできるの?」
「楽しみにしてるから」
「ピザパはいつ?」
「配達はまだか?30分経ったぞ」
…………

トランキーロ!あっせんなよ! です。
先日まで、食いしん坊 秋の恒例行事、
きのこ狩りフェスを開催していたので、
ピザ窯づくりは一時休止しておりましたが、
この程再開し、着々と進んでいますので
皆さんに報告致します。

まず、火床から伸びる煙突を作成。
機能的にも、気分的にも煙突は重要です。
良い感じ。

焼床にドーム型の天井をつけます。
入り口は半分に割った植木鉢を利用、
最終的に空洞になる部分には土でもって型にします。

さらに新聞紙をかぶせて…
これでいいのか不安ですが、
迷わずいけよ、いけばわかるさ! です。

耐火コンクリートで天井部分を固めます。
お隣さんからは
「ピザの出来栄えが楽しみだなぁ」
プレッシャーをかけられます。

タイルで装飾。
食いしん坊、乗りに乗っています。
朝は苦手なはずが、AM 5:30からまさかの出勤前作業。朝日がまぶしい。
やる気と言う名の食い意地。

タイルに目地を入れ、
型となった植木鉢と土を除去。
その後、窯を丸洗いして…
これはもしや、完成ではないのですか⁉︎

予感がします。
うまいピザにありつける予感。

次回予告!
居ても立ってもピザ窯 編 ③
いよいよピザ焼きます!
西高東低の寒空の下、ついに実食!
乞うご期待!!

窯のフタをすっかり忘れた
食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 No20 居ても立っても ピザ窯 編①

2017.8.6

おかげさまで食いしん坊倶楽部の活動も3年を優に超え、シリーズ16回と番外編の3回を皆様にお届けして参りました。
今回20回目となりまして、食いしん坊より皆様にお知らせがございます。
食いしん坊倶楽部は従来、静岡県の食材に焦点を当て、実地調査及び実食をメインとして、この場を借りて発表して参りましたが、 (もちろんこれも続けていきます!!食いしん坊の日常ですから。)  
この度、食いしん坊倶楽部としての活動の幅を拡張いたします。

内容は…

「食いしん坊であることに端を発する、 食いしん坊たらしめる所業」

です。ざっくりいきましたが、皆様引き続き、食いしん坊倶楽部をよろしくお願い致します。

さて…..
伊豆市 修善寺。
とある庭先で、ある事を思い付いた一人の男がいた….
あらためまして、食いしん坊YM です。

ピッツァが食べたい。
庭で食べたい。
地元の具材をのせて。
アルカナスタッフに食べさせよう。
みんなでうまいもの食べて、士気をあげよう。

よし、ピザ窯を自作します。決めた!
思い立ったらすぐ行動。
鉄は熱いうちに打て。
料理はあったかいうちにすぐ食え。 です。

という事で手始めにやってまいりました、
お馴染み、 我らの強い味方、カインズホーム。
Do it yourself。材料集めのスタートです。
無論、初めてチャレンジするので何をどうしていいかもよく分かりませんが、ピザ窯と言えば、耐火レンガ・耐火コンクリートでしょうか?ブロックやモルタルもいるな…
とにかくやってみるしかない。この暑い中、よくやるなぁと自分でも思います。
このモチベーションはどこからくるのか? やはり食い意地からくるのでしょうね。ここでも食いしん坊を自覚。

一通り材料を買い集め、アジトへ戻りました。
窯を二層式にしようと思います。火床で薪を燃やし、焼床でうまいピザを焼く。
ピザ窯の図面も想像上のピザもすでに食いしん坊の頭の中にあります。

ブロックでまず土台を積み上げる。
耐火レンガで火床をつくる。

板状に固めた耐火コンクリートを2段目の焼床とする。
なんか、それっぽくなってきたではないか!

と、今回はここまで。
ですが、食いしん坊の頭をよぎるものあり。
ピザ窯の脇にバーベキューコンロや燻製機能があってもいいよなぁ…
いやいや、まずはピザ窯に専念しよう。
一筋縄ではいかない予感…..

つづく…

食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 その16 静岡茶

2017.5.10

♪夏もち~かづく 八十八夜~♪

ということで、新茶の季節です。
食いしん坊YMです。

埼玉県生まれの私は、中学生の時の修学旅行で、新幹線の車窓から見た、富士山と茶畑の静岡の景色、そしてそれを見た同級生の歓声が、忘れられない思い出となっています。
静岡県と言えば全国的に茶どころとして知名度抜群ですので、特産品と言えば皆さんもお茶をイメージするのではないでしょうか?

そんな静岡のお茶は全国一の生産量40%を占めており、日本三大茶 (静岡・宇治・狭山) としても名を馳せ、もちろんその品質も一級品です。

お茶摘みが始まり、静岡茶について知識を広げておかねばならぬと今回、藤枝・牧之原・島田・掛川・菊川と調査へ赴いたのですが、広大な静岡の茶地帯と静岡茶の奥深さ、歴史に圧倒されてしまいました。そして日本人、食いしん坊としてお茶文化そのものに興味を持つことへの必要性と楽しさを感じることができた1日となりました。

そんな中、今回私が皆さんに特にお伝えしたいと考えたのは、静岡茶のテロワールについてです。
静岡はお茶の生育に適した環境である事はもとより山や川をはじめ、特色のある地形が多く、地域によって様々な気候条件があります。これが静岡茶と一口に言っても、いろいろな製法やブランド、多種多様なお茶が存在する理由であり、面白い点です。言わずもがなワインと一緒です。

静岡茶の特徴は大きく3種類に分けることができます。

「山のお茶」
昼夜の寒暖差による濃霧の発生、短い日照により茶葉は柔らかい。旨味と栄養を蓄えた上品なお茶。

「谷のお茶」
川の影響で霧が多く、マイナスイオンを浴びて、ミネラル豊富な清らかな香りのお茶。

「里のお茶」
日照時間が長く茶葉が力強く育つので、深蒸し茶として、甘さやコク、濃い緑色を引き出されたお茶。

こうした知識を少し頭において、静岡茶を飲んでみてはいかがでしょうか?
よりうまく、より楽しいティータイムを過ごせるのではないかと思います。

いずれにしても

百聞は一食にしかずです

茶どころ静岡、1日2日では到底手におえないだけのお茶を楽しめる場所があります。嬉しい限りです。

食べて飲んで、飲んでは食べてみる。
これが相手を知るための食いしん坊STYLE。

藤枝にて
あいさつ代わりの抹茶しること抹茶アフォガード。黄金透明な浅蒸し茶。

茶室にて
玉露。お抹茶。
背筋が伸びる。

濃さを選べるジェラートを食する。
こうなるとやはり特濃を選ぶ。

牧之原台地にて
深蒸し茶と新芽天ぷら。
お茶づくしでランチ。


緑茶しゃぶしゃぶにまで手を出してしまう。

腹ごなしに
初めてのお茶摘み体験と工場見学。

掛川にて
深蒸し煎茶と
この上ないお茶スイーツ。

菊川にて
本日2度目、玉露にはまる。
茶葉をなんとワサビ醤油で。

うまし。
皆さんも静岡にお越しの際には、
色々な静岡茶を楽しんでください!

それから
お土産にしたお茶を使って、
試作してみました。

アルカナでもお茶料理、どなたかに召し上がっていただくやもしれません…

食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 番外編③ 豆腐作り体験

2017.2.1

国語辞典を開いてみました。
食いしん坊…食い意地が張って、むやみに食べたがること。またそういう人。
なるほど納得、
食いしん坊YMです。

長年食いしん坊やっていますと、肉体になかなかの負荷がかかるのも事実で、いくら鉄人(一部の間ではそう呼ばれている)と言われる私でも良いパフォーマンスを出すためにはメンテナンスも必要です。
そこで栄養価も高く、健康食品として世界でも評価をされている豆腐を一度作ってみようではないかと思い立ったのが今回の企画です。
食いしん坊の私はもちろん大豆製品、豆腐も大好きです。
伊豆では豆腐屋さんをよく見かけるなと常々思っていましたが、調べてみると近所で私がよく行く豆腐屋さん以外でも何軒もありますし、静岡県には豆腐組合も存在し、70件以上の豆腐屋さんが所属しているそうです。
今度いろんな豆腐を集めて食してみるというのもいいかもしれません…
ともかく豆腐製造が盛んな理由には、静岡県そして伊豆地方の水の良さが第一にあげられるでしょう。
豆腐自体80%〜90%は水分ですし、製造工程でのさらし水も良質でないと繊細な豆腐の味に影響が出てしまうのは想像にたやすいことです。

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さて、今回豆腐作りを体験させていただいたところは、
中伊豆地区・伊豆大見の郷 季多楽
地元の農産物や加工品を扱う直売店で、小さな豆腐工場が隣接しています。
製造工程などを一通り見学させていただき、豆腐作りをする場所へと案内されると、早速目移り。
次々と香ばしく揚げられていく豆腐達。

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ここでも食いしん坊を再自覚。
「ちょっと味見してもいいですか⁉︎」
商品なのに快く分けてくださる優しいスタッフの方、ありがとうございます。
うましっ。
「あっ、豆腐を作りに来たんです、忘れていませんよ。」

今日は豆腐の中でもストレートな味を味わえる、基本の木綿豆腐をつくります。

まず、中伊豆で育った大豆(フクユタカ)と天城の名水から作った豆乳を火にかける
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80度まで加熱したところに、
駿河湾の天然にがりを加え手際よく混ぜる
簡単なようで混ぜ方が難しい
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凝固した豆乳を型の中入れる
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蓋をして圧力をかける
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型の中で整形された豆腐を取り出し水にさらす
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完成!!
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うまそうでしょう、うまいです本当に。

「豆腐に旅をさせるな」などとはよく言ったものですが、豆腐は素朴でデリケートな食べ物であるだけに、地元の水・地元の大豆・地元のにがりを使って、身近な場所で作られたものを新鮮なうちに食すと言うのが 一番贅沢で、うまいものだと実感しました。

最後に一言‥
ヘルシーだからとか、体にいいからとか、
理由をつけて、少しでも多く食べようとするあなた!
それ、食いしん坊ですよ!

食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部その15 原木しいたけ

2016.11.29

むかしむかし、今から300年近くも昔、天城湯ケ島に代々名主を務めていた石渡清助と言う人物がおりました。清助は主だった産業がなかった貧しい村を豊かな村にできないかといつも思案に暮れていました。そこで、当時ではまだ栽培方法が確立されていなかった椎茸栽培に目をつけました。村人と力を合わせて、知恵を出し合い、苦労の末、原木しいたけ栽培の礎を築きました。椎茸栽培により村は徐々に潤い、そして何年もすると天城の栽培者たちは菌師として、全国から招かれるようになり、その技術を日本各地へと広めていったそうな。めでたしめでたし。

日本椎茸栽培の歴史は天城の偉大な先駆者、石渡清助と湯ヶ島の人々で培われたと考えると、この地で働く私としては、大変誇りに思えます。
食いしん坊YMです。

そんな歴史がある伊豆市では、なるほど今もなお、原木しいたけ栽培が盛んに行われ、こだわりがあって然るべしですが、まずここで皆さんに知っておいて頂きたいのは、日本人に大変馴染みのある椎茸は、流通しているものの9割以上が菌床栽培のものであることです。

菌床栽培‥‥おが屑に栄養素を混ぜた培地に、菌を植え、ハウスなどの環境管理された場所で短期間で育てる。

一方、原木栽培の椎茸は相当の手間と時間がかかる分、市場に出回る数に限りがありますが味や香りが格別に良く、より自然で本物の味とでも言いましょうか、つまりうまいということです。

原木栽培‥‥伐採したクヌギやコナラに菌を打ち、山林において菌糸を1年半~2年かけて木全体に回した後に椎茸を発生させる。
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それに加え、伊豆の椎茸栽培は、前述した伝統の上にある高い技術で行われているのみならず、山脈及び海洋がもたらす湿潤な気候、降水量が多く、気温推移が年間を通して緩やかであるという地の利を生かし、常に高品質な、味も形も優れた原木しいたけが生産されるのです。その証拠に、乾椎茸品評会の受賞数も全国1位となっています。つまり、すこぶるうまいに決まっているということです。

さぁ、それでは伊豆しいたけ食遊ツアーへと出かけましょうか!

しいたけの里でバーベキュー。
自分で収穫した原木しいたけをその場ですぐに焼いて食すことができます。
肉厚ジューシー、一口でガブリ!!最高!!
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手軽に味わえるのが嬉しい。
修善寺駅のしいたけそば。
乾しいたけの甘辛煮が沢山。なめたらあかん!駅そばとは思えないクオリティー。
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最近話題の…村の駅のしいたけバーガー。
未だかつてない、ここまでしいたけをふんだんに使ったバーガー。口の中はしいたけでいっぱい!うましっ!!
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家の近所のしいたけ屋さん。
「清助どんこ」めっけ!!乾しいたけの中でも厳しい基準にクリアした伊豆原木しいたけの最高峰。ぜひお土産にいかがですか?私は家用にGET。贅沢。
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しいたけ愛好家のみなさんに…
伊豆市修善寺、きのこ総合センター。
資料館になっており、楽しくきのこの事が勉強できます。オススメです。
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伊豆市湯ヶ島アルカナイズ。
原木しいたけがメニューにちょくちょく顔出します。
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追伸
我が食いしん坊倶楽部では地元食材に造詣を深めるべく、常日頃から活動しておりますが、今回はアルカナの所在地でもある伊豆市において、最も重要な産物の一つであるしいたけをご紹介でき、大変うれしく思います。

食いしん坊YM

連載 食いしん坊倶楽部 その14 キジ

2016.10.9

「うまいもの
      食すためなら
          どこへでも」    食いしん坊YM

食いしん坊YMです。

今回は少し遠征になりますが、静岡県最西の浜松へ参上いたしました。

狙いを定めたのは、浜名湖の北に位置する、奥浜名湖と呼ばれる地域の静かな山里で育てられている”キジ”です。
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キジは里の鳥と言われますが、その名も「きじの里」というところへ調査に行ってきました。静岡県内でもキジを育てているのはここ一軒だけだそうです。
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きじの里は四方を森林に囲まれた豊かな自然の中にあり、年間雨量は比較的少なく、温暖、そしてとにかく空気の澄んだ場所。そういった環境が、キジをストレスなくのびのびと育てる最高の条件。

45年キジを育てているご主人に、早速お目当てのキジの様子を見せていただくことになりました。キジは大変神経質なので驚かせないように建物の外からそっとのぞきこみます。

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広く清潔な舎内には、さすが日本の国鳥、気品すら感じさせるキジ達が本当に元気そうにしています。そして全く嫌な臭いがしません。床には抗菌作用のあるヒノキのおがくずと砂が敷かれています。天然飼料や、独自の発酵飼料を混ぜた、きじの里特製のエサを食べながら、特別に管理された環境でゆったりと育てられている様子を見ることができました。

ここでは4、5千羽が飼育されており、生後最低でも7ヶ月(200日)という長い時間をかけて、やっとありがたいお肉になるそうです。さらにお話を聞くところによると、キジは歳をとっても肉質が硬くならないばかりか、成熟してどんどん味わいが増していくそうです。したがって2年キジが良いとも言われ、特別に育てられているキジ達も見せていただくこともできました。

……うまいでしょうね、これは間違いなく。
素晴らしいことに、きじの里には和食処があり、2日前までの要予約にて、様々な料理法でキジを食べさせていただけるのです。今回はもちろん予約してきました。(実はこの前の週に予約を怠り、ありつけず、市内でキジ鍋と倶楽部お馴染みの釜めしだけを食べて帰るという経緯がありました……)
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平安時代の文献にも献立として登場する、ニワトリよりも食肉文化の古いキジ。
あの徳川家康も好んで食べたというキジ。
良質なタンパク質と必須アミノ酸が豊富なキジ。

本日は溶岩焼きコースにて頂戴いたします!!

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フランス料理ではジビエとして野性味の溢れるキジを食べますが、きじの里のキジは別物です。(もちろんそれぞれに良さがある上でのお話) ここのキジは、当然と言ったらそれまでですが、とにかく新鮮で、全くもってくさみやクセがありません。程良い肉の締まりと、非常に上品なうまさがあります。
そして特に感じたのは脂のうまさです。皮との間にしっかりと脂があるのですが、生の状態でも嫌みのない、口の中でスッと溶けるような融点の低さ。食べ進めても、くどさを感じないサッパリとした軽さ。

    あー、うましっ。 (*´-`*)

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寿司、湯引き、たたき、茶碗蒸し、燻製に溶岩焼き。〆の茶漬けに至るまで、どれもこれも本当にうまし。

ただ、今回ひとつ心残りがありました。それは、卵を食べられなかったことです。キジの産卵期は3月下旬から6月の3ヶ月間で、その時にしか味わえないのです。1羽から40個程度しか産まれないそうなので、貴重な卵ですね。聞くところによると、相当うまいらしい……( ´◡` )
食いしん坊ともあろうものが、そこまで聞いて未体験なのは、とてももどかしいところ…。来年は必ず卵も食しに戻ってきます。

ただ、数日経った今でも、きじ親子丼やきじ卵プリンの幻影が頭から離れてくれないのです。。。(*´ω`)

食いしん坊YM

連載・食いしん坊倶楽部 その13 鮎

2016.8.20

久しぶりに倶楽部活動発表させて頂きます。
Are you ready ?

食いしん坊YMです。
狩野川。
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天城の山々に降り注いだ雨水が、清らかな流れとなり伊豆半島を北流し、そして駿河湾へと注ぎ込む。伊豆のシンボルともいえる河川です。
私は毎日、狩野川を横目に職場を往復し、そのほとりで働いています。当然ながら狩野川に親近感や愛着を感じますし、またここに住む人間として、食いしん坊として避けては通れない食材があります。それは…

ズバリ鮎です。
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鮎は秋に産卵し、孵化した子鮎は、駿河湾に降って成長し、春になると狩野川を遡上してきます。川に戻った鮎は、底石に付着しているコケを食べるようになり、あの独特な香り(キュウリのような香り)を宿すようになるのです。
本物の鮎好き人は、鮎の糞をなめるだけで、どの河川で捕れた鮎なのかを判断できるほどだそうです。川の状態、テロワールやエサとなるコケが鮎の個性である香りや味、しいてはうまさに大きな影響を及ぼす事になるわけです。そう考えると、年間降水量3,000ミリを越え、豊富な水量と良好な水質で知られる天城山に端を発する狩野川在住の鮎はうまいに決まっています。

申し遅れましたが、狩野川は周知の通り、友釣り(鮎の縄張りを持つ性質を利用した釣り方法)発祥の地と言われており、歴史は江戸時代まで遡ります。
「狩野川を制すれば全国を制す」という言葉が存在するほどです。あっぱれ狩野川。
川沿いには、‘おとり’(鮎を釣るためのアユ)の文字が至る所にあり、川には連日、多くの釣り人が見られます。
5月下旬に鮎釣りが解禁してから、7月8月と最盛期を迎えているので、食すならば今しかないでしょう。鮎釣りのメッカである伊豆では鮎料理も身近な存在です。うんちくはほどほどにしましょう。食いしん坊はもう我慢できません。

夏の風物詩、

いただきます。

・この季節でしか絶対に味わえない︎ ! 洗いや背ごし。コリッと鮎の香味が口の中にいっぱい。
・珍味、鮎の塩辛︎ ! うるか。内臓の絶妙な苦味がたまらない。
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・定番だが1番奥深い︎! 塩焼き。カリッ、フワッ、ウマッ。
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・あなどるべからず︎! 南蛮や甘露煮。骨まで柔らかく何個でもいけるぞっ。
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・〆はやっぱり飯物か︎! 炊き込みや雑炊。鮎の風味がしっかり生きているっ。
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・次回は必ず︎! フライ、寿司、干物……

これだけ多彩な鮎料理を味わえる土地はそうそうありません。狩野川に感謝し、鮎達がいつまでも元気に暮らせる環境を守っていかなければなりません。皆さんもぜひうまい鮎を食してみてはいかがでしょうか?

それからアルカナの事もお忘れなく。
釣り師さんに届けていただく最高の鮎でつくる一品あります。

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ぜひぜひご賞味ください。

食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 その12 モチガツオ

2016.4.12

Spring has come.

 

初鰹を食べましょう。食いしん坊YMです。

 

今回は県下最南端の港、御前崎に参上いたしました。
静岡県はカツオの水揚げ量全国一を誇りますが、中でも御前崎は、通年生ガツオが水揚げされる有名な港で、カツオの回遊ルートが非常に近いという地の利を持った恵まれた場所です。初鰹が揚がる4月から初夏ごろには漁が最盛期となり、「モチガツオ」なるものが登場します。

 
今回の私のお目当てはその「モチガツオ」です。
「モチガツオ」は遠州灘にあって、数時間以内に帰港できる漁場で、一本釣りにされたカツオです。

一般的なカツオとは一線を画するモチっとした食感、身質の状態であるものを指します。

身が締まって硬くならないように極度に冷やさなくても鮮度を保って、且つ死後硬直が始まる前に食せねばならないので、それが時間的に可能な場所でしか味わえない希少なカツオです。

つまり、御前崎のような優秀なカツオ漁が行われる港を保有する土地である必要があるのです。

 

私も以前モチガツオを食した時に、鮮やかな赤身と臭みのなさ、そしてモチモチねっとりとした食感の奥に甘みを感じ、そのうまさに感動した覚えがあります。

 

結果から言ってしまうと、今回私は残念なことに、モチガツオにはありつけませんでした。

食い意地が強い私は、時期的にややフライングしてしまったというのが原因ですね…

季節や天候、潮の流れなど条件が揃わないと出会えない、幻と言われる所以です。

 

気を紛らわせようと、歴史ある古い御前崎の灯台に登り、雄大な海原を前にした私ですが、なぶら(カツオの群れを指す土地の言葉)は何処にいるのかと思い馳せるのみ…

 

 

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ここは御前崎、私は食いしん坊。モチガツオの夢やぶれども、新鮮な初鰹を食して帰ろう︎
海岸沿いにある料理屋さんをはしごし、初鰹刺身定食を食しました。やっぱり御前崎のカツオは鮮度が良く、うまい。

 

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腹も膨れたところで、近いうちにリベンジを果たす決意をしたのでした。

 

つづく…

 

 

食いしん坊YM

連載 食いしん坊倶楽部 その11 三島甘藷

2016.2.15

女子ってどうして芋が好きなのでしょうか? 食いしん坊YMです。
三島市佐野には時を経て復活を遂げた食材があります。三島甘藷をご存じでしょうか?
昭和初期、日本の台所であった関西の市場において日本一の評価を得ていたサツマイモです。三島甘藷は、「山北印」と言われ、全国の相場を左右するほどの存在だったそうです。”山”は箱根を意味し、”北”は佐野地区が北上農協の管轄だったことに由来しています。しかし、いつしか生産量も減少し、忘れかけた存在となっていました。それが近年になり、JA三島函南、生産者、三島市民の努力により、再び注目を集める食材となりました。
三島市佐野は箱根の西側に位置する山裾で、箱根西麓と呼ばれる地域に含まれます。三島甘藷はこの「箱根西麓」というキーワードをなくして語ることはできません。かつて東海道の宿場として栄えた三島宿から箱根峠へと向かう街道では、往来する人々が多く、商売事が成り立っていました。しかし、明治時代に入ると、鉄道開通に伴い人々の往来が減ったため、箱根西麓の傾斜地の開墾が本格化し、農地へと姿を変えていきました。そして、箱根西麓の人々の努力と、育った野菜の味と品質の良さから全国的にも高い評価を得たそうで、今でもその伝統は受け継がれ、「箱根西麓三島野菜」というブランドになり、静岡県の食の財産のひとつでもあります。

 

ではなぜ「箱根西麓」は優れた農地になりえたのでしょうか。私の調査によると特筆すべき点が3つあります。
「保肥力」…土にどれだけ栄養分が蓄積されるかという事ですが、富士、箱根の火山灰からなる関東ロームで通常の2倍の保肥力があるとされています。それに加え、歴史に裏付けされた土作りが行われています。
「水はけ」…山の斜面を利用した畑であることと、火山灰が3メートル積もったその下に岩盤があり、雨水の程良い水はけになるそうです。
「寒暖の差」…日照条件の優れた海抜50m〜500mと標高のある土地での露地栽培のため、昼夜の温度差が大きくなり、野菜を美味しく育てるとされます。

 

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さて、三島甘藷に話を戻しますが、一般的にサツマイモの旬は10月から2月ごろと認識されています。三島では11月に甘藷祭りも催されます。しかしながら食いしん坊的視点からいうと、旬も終わり間際の2月が最高のサツマイモだと断言できます。10 、11月に成熟したサツマイモを収穫した後、甘くてうまいサツマイモを食すためには追熟が必要不可欠だからです。最低1ヵ月は温度・湿度・通気を管理しデンプンが糖に変わるのを待つのです。三島甘藷にいたっては、糖度14度といいますから、フルーツ並です。ましてや2月ともなれば甘藷の熟成度も高く、また、厳しい寒さも私たちの味覚に大きく影響与えてくれるのです。
今回、佐野地区を調査していると、農家さんの直売所を発見︎。まさに箱根西麓三島野菜が並ぶ中に、5種類の甘藷が置かれていました。その甘藷は収穫後、畑に穴を掘り、その中に埋めて追熟されたものでした。もちろん全種類を購入。後日、濡れ新聞に包み、アルミを巻いて、ポイ︎!

 

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焼き芋にして食べ比べです。これはうまいに違いありません。
手前から、シルクスイート、安納芋、紅あずま、金時、紅はるか。
甘味の強弱、香りの違い、ホクホク、しっとり、ねっとり… それぞれの特徴が楽しめます。
それから忘れてならないのが、名物にもなっている、三島甘藷スイーツでしょう。最近、多くの店で商品開発がされており、市内で様々なスイーツを買うことができます。私も2時間程度でほら!こんなに!

 

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皆さんも好みのスイーツを探してみてはいかがですか?
三島甘藷を甘く見てはいけませんよ。

 
食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 番外編② どんぐり農園

2015.12.27

生まれた時から食いしん坊、YMです。

 

「どんぐり農園」
下田市大賀茂にある、80年続く家族経営の柑橘園。甘夏の栽培から始まり、二代目で多種多様な品種を導入、開発。現在三代目。約2haの園地では、50種類以上の品種を草生栽培し、有機肥料のみを使う自然栽培を行っており、10月を除き、年間を通して収穫されている。

 

10年以上も前になりますが、私がまだ東京のレストランで働いていた時のことです。料理人として駆け出しの頃で、食材の納品で検品や整理する役割が多かったのですが、毎日たくさんの食材が届くその中に、どんぐり農園の柑橘がありました。

当時も今と同じ、「おれんじ いず しもだ」と書かれた赤い箱で届いたのですが、初めてその箱を開けたときの感動は今も忘れられません。

 

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高層ビルが立ち並ぶ大都会、地下1階にあったキッチン裏の薄暗い倉庫でしたが、フタを開け、色鮮やかな球が見えた瞬間、みずみずしく爽やかないい香りが広がり、目を閉じると柑橘畑が脳裏に浮かびました。

その時からどんぐり農園の赤い箱が届くのが楽しみになり、回数を重ねるたびに、実際に農園に行ってみたいと言う気持ちが強くなっていきました。伊豆の下田に所在地があることしか知らなかった私は、仲介業者に頼み込んで、どんぐり農園さんにアポを取って頂きました。
今では産地に訪問することが、すっかり板に付いた感のある私も、このどんぐり農園訪問が、原点となったのは言うまでも無いことです。初めて訪れたこの時、農園にたどり着く前に山の切り通しを通って行ったことが、非常に印象に残っていました。

狭い道を抜けて行くと、日射しの明るい、山に囲まれた園がパッと広がったことを覚えています。

 

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お話を伺う中で、山の中腹にあり、東西に自然の防風丘を持ち、温暖な斜面であることが、オレンジにとってとても重要なポイントなのだということでした。
そして、試食させて頂いたオレンジ達は、甘いものはより甘く、酸っぱいものはしっかりと酸っぱく、それぞれが個性のある強い香りを持っていることに驚いたのです。今まで知っていたオレンジとは明らかに違うものでした‥‥

この数年後、偶然にもアルカナのオープニングスタッフとして東京から伊豆に移ってきた私は、どんぐり農園、そして伊豆という土地に強い縁を感じたのです。

 

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以来、幾度となくどんぐり農園を訪れている食いしん坊ですが、いつも面白いと思うのはオレンジそれぞれの食べごろについてです。
畑では5月上旬に一斉に花をつけるのですが、ほぼ1年間にわたって品種を変えつつ、それぞれの時期に収穫します。オレンジによって、結実してから比較的早く食べて美味しいものと、数ヶ月も枝にぶら下がった状態で、日照り、雨、潮風に耐え、やっと美味しくなるものと、色々あるのです。
毎回、ハサミを片手にオレンジ談義をしながら、園内を食べてまわり、これはまだ早いとか、ぼちぼち食べごろとか、いつ食べるの?今でしょ!などと本当に楽しい時間です。もちろんうまいです。

 

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時にはこのオレンジ何だっけ?ということもあり‥‥
というのは、「どんぐりオレンジ」などをはじめ、どんぐり農園オリジナルのオレンジも数多くあるからです。中には、商品化に至っていないものもたくさんあります。そんな時は、品種開発のプロ、お父さん(二代目)に聞かないと誰もわかりません。時には名前がついていなかったりもしますが、お父さんのセンスでつけられた名前のオレンジが幾つもあります。お孫さんが美味しいと言ったので、名前をとって「ひでぼう」にしたなど傑作でしょう!

いつも、ついつい長居をしてしまい、食べたいだけ食べて、さらには家にまで持ち帰る食いしん坊の私。どんぐり農園さんはいつもオレンジに名前のシールを付け、それぞれのプロフィールまでくださいます。今回はクレメンチン、清峰、グリーンポンカン、はるか、ひでぼう‥‥

 

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私はどんぐり農園のオレンジが大好きです。日本一うまいオレンジだと思います。これを料理に活かせるように精進していきたい。

 

柑橘に対する熱意と、謙虚で真摯などんぐり農園さんに敬意を表して。
いただきます。

 

 

食いしん坊YM

食いしん坊倶楽部 その⑩ 桜エビ

2015.11.10

日本人って本当に海老が好きですよね。わたしもです、食いしん坊YMです。

静岡には静岡ならではという素晴らしい風物詩がいくつもあります。
富士川河川敷に干された桜エビもそのひとつです。桜エビ漁のある春と秋になると、ニュースでもしばしば取り上げられ、映像で見る方も少なくないと思いますが、私はこの風景を是非生で見ておきたいと、富士川へ行って参りました。
実は春にも訪れたのですが、桜エビ不漁の為、思い描くような光景には出会えず、今回秋漁が始まったと聞いての再訪です。

勿論、旬の桜エビを胃に収めようという目論みである事は皆さんのご察しの通りですが….

午前10時、河川敷に到着すると澄み渡る秋空、富士の高嶺にピンクの絨毯が広がっていました。
海の宝石とも例えられるサクラエビが一面に天日干しされているのです。

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ふるいのような物でエビを蒔く人、熊手でエビを広げる人、網をたぐってエビを返す人、カメラ片手に見物する人、つまみ食いを我慢する私….

エビが乾燥し旨味が凝縮するまで、秋は2、3日かけてまんべんなく日光に当てる手作業が繰り返されます。うまいものを作るにはやはり手間暇がかかります。
このサクラエビ絨毯を目に焼き付けたところで、さあおまちかねといきたいところですが、少しお勉強‥

まず始まりは1894年にアジ網引き漁に偶然桜エビがかかった事で漁法が発見され、それを契機に由比の漁師が伝習して、桜エビ漁の基礎が築かれたそうです。桜エビは東京湾から駿河湾にかけて生息していますが、そんな歴史からか漁が行われるは駿河湾のみです。
さらに水揚げが許可されているのも由比港と大井川港のみ、つまり静岡県が国内桜エビ漁の100%を占めているのです。
そして、資源保護の観点からも徹底した漁獲調整や、漁船数や漁期が厳しく制限されています。 3月下旬~ 6月上旬の春漁、 10月下旬~12月までの秋漁、 1年のうちでもその時だけが、フレッシュな本来の桜エビを味わえるチャンスです。一味違います。うまいに決まってます。

私が今回調査に赴いた静岡市清水区由比は東海道十六番目の元宿場町として今もなお当時の面影を残し、歴史を感じる街並ですが、なんとその目抜き通りは桜エビ通りと命名され、桜エビ加工場や商店、桜エビ料理を堪能できる飲食店が立ち並んでいます。さすがは水揚げ8割の街、桜エビの本拠地と化しています。

まずは王道のかき揚げからでしょう。サクッとした食感に、ふわりと香るこうばしさ、やみつき間違いなし。

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もちろん生桜エビも。ぷちっと広がる旨味と甘み。

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釜揚げもいい。沖漬けも捨てがたい。

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炊き込み飯も忘れるべからず。

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そして皆さんにオススメしておきたいのは「沖あがり」です。

これはもともと漁師めしで、漁を終え、沖から戻ってきた漁師が冷えた体を温め、疲れを癒した鍋料理だそうです。スキヤキを思わせる甘めのスープに桜エビがどっさり入っています。メニューにはなかったのですが、お店の方にお願いすると、桜エビの一番贅沢な食べ方だと言って、出してくださいました。初めて食べる鍋。郷土の味。桜エビ万歳。

桜エビづくしで大変勉強になり、腹も膨れたところで、漁港に行ってみます。夕方から船が一斉に出港していきます。桜エビ漁は夜間に行われます。日中は水深200m~500mにいる桜エビは暗くなると30m~60mに浮上してくるからだそうです。

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漁師の皆さん、美味しい桜エビをありがとうございます。行ってらっしゃーい。

食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 その⑨ 天然きのこ

2015.9.22

皆さん、秋から連想するものは何でしょうか?味覚の秋、実りの秋、食欲の秋、きのこの秋...食いしん坊YMです。

今年の夏に人生初の富士登頂を達成し、富士山を満喫したつもりでいましたが、このシーズンが訪れるとやはり富士山が恋しくなります。
・・・きのこ達が待っているからです。
暑さが和らいでくると、富士山には無数のきのこが地上に顔を出し、今まさに最盛期、宝の山と化しています。

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ここ最近、休日があれば早朝よりきのこ狩りに出掛けるのですが、富士山の幻想的な森は、毎回違った表情を見せてくれます。
自生している多種多様な天然きのこ達は、旬が短く、様々なきのこが次から次へと現れては消えていきます。その種類たるや、きのこ狩り歴数年の素人同然の私では手におえる数ではありません。ましてや生える土地や天候によって、同じきのこでも全然違うものに見えるのです。
今の私のレベルでは、よく知っているせいぜい十数種類のきのこ達に出会えれば、友人に出会うかのごとく笑顔でカゴに入れるのですが、あまり知らないきのこに出会った時は、食べれるのか、はたまた毒きのこか悩んで、見た目でうまそうならばと、野生の勘に頼ってカゴにいれるという有様です。もちろん後でしっかりプロに鑑定して頂くので、ご心配なく。

しかしながら、きのこ狩り上級者になるには、様々な要素を手がかりに経験を積まなければなりません。季節、天候、標高、方角、森に生える木の種類、きのこの形、質感、色、香り・・・。

富士山で食べれるきのこと、そうでないきのこを自分で分別できるようになるには、毎日山に入っても最低5年間はかかるとプロの方もおっしゃっていました。実に奥が深い。
ただ1つ言える事は、どんなレベルにいても、きのこと触れ合えるのは本当に楽しいということです。子供の頃、宝探しに夢中になったように、時間忘れて没頭してしまいます。

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想像してみて下さい。空気の澄んだ静かな森。横たわる朽ちた大木。露に濡れた青々としたコケ。降り積もった落ち葉のやわらかな大地に埋もれるようにひっそりと生えるきのこや、自然のものとも思えないような鮮やかな色を放つきのこ・・・。
静かな興奮と、満たされた気持ちでいっぱいです。

そして家に持ち帰り、どんな味がするのか?どうしたらうまく食えるのか?試行錯誤できる楽しさ。天然きのこは掃除するのが大変ではありますが、栽培不可能な珍しいきのこも沢山、新鮮で、味も香りも見た目も個性的。これがまたうまいんです。可愛くてうまい。今からでも遅くありません。きのこ狩りを始めてみてはいかがでしょうか?

ではここで、食いしん坊より、きのこ狩りする方もそうでない方にも、天然きのこをうまく食せる場所をお教えします。富士山の須走口、五合目にある、東富士山荘です。きのこ鍋をはじめ、天然きのこのメニューがずらりと並んでウキウキします。
僕もここでちょっと勉強です・・・。
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Noきのこ、Noライフ。

食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 番外編 ① 定置網漁体験

2015.8.5

連日猛暑が続きますが、夏バテなんて無縁の食いしん坊YMです。

1本のイサキがきっかけでした。
先日、魚屋さんで発見した丸々と太った2キロの魚体。こんな立派なのは初めての事でした。魚屋さん自身も初めて見たと、他の魚屋には渡したくないと手に入れたイサキ。私はもちろん譲って頂き、アルカナのゲストにお出ししたわけですが、南伊豆は妻良の定置網にかかったそうです。
その日から妻良港が気がかりになってしまった私は今回、妻良の定置網漁に同行させてもらう事に至りました。

早朝4:25 待ち合わせの場所に行くと漁師さん達が黙々と支度中。何せ私は初体験の事で、緊張感・好奇心・・・眠気・MAXです。
程なくして7名の漁師さんと私を乗せた2隻の船が出航。日が徐々に昇り、深い入江の湾の雄大な景観を楽しんでいると、定置網に到着する。
ちなみに定置網漁とは、仕掛けを施した網、漁具をあらかじめ一定の場所に設置しておき、魚群を誘導入網し捕獲する漁法です。

2隻の船が網の両端に配置され、片側から網を巻き上げていきます。機械も導入されていますが大部分は手作業、かなりの重労働で皆さんムキムキです。

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網底は少しずつ海面に近づき、船の間隔も狭くなっていく。すると様々な魚が水しぶきとともに姿を現します。最終的にはたも網ですくい出しますが、すぐ様に選別されていきます。

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これらの魚は沼津港に運ばれ、明日のセリにかけられたり、加工されます。
大型のイサキ、メイチダイ、シマアジなどは生かしこみ。アジ、カマス、ムツ、サバなどは氷締め、ソウダガツオは加工用といった具合に。
巨大なエイの姿もありました。何と言っても漁師さん達の連係、手際の良さ、迫力。素晴らしいものを見せて頂きました。

船は7:00過ぎに凱旋。港では民宿を営む方たちでしょうか?そのお母さん達を筆頭に、皆さんバケツをもって大集合です。
水揚げされた魚はバーゲンセールのごとく品定めされていきます。

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漁師さん達はどこか誇らしげです。今日は本当に貴重な体験ができました、ありがとうございました・・・って忘れてはいけません。あくまで食いしん坊倶楽部、地元のお母さんに教えてもらったお店にて、うまい地魚10種握りを食した次第であります。

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キュイジニエYM

連載、食いしん坊倶楽部 その⑧ 金目鯛

2015.6.18

そこであれを食べたい、それを理由に旅をする、これ最高の贅沢です。
食いしん坊YMです。
伊豆の象徴と言っても過言ではない。
紅の深海魚、金目鯛。
この金目鯛を目指して伊豆に来られる方も多いはずです。
私もキンメには特別な思い入れのある一人です。
6月1日より1ヶ月間、金目鯛祭りが開催されていると聞きつけ、食いしん坊が行かないわけにはいかず、休日前の仕事終わりから下田へと天城越えです。何故そんな夜更けにって早朝からの水揚げの様子を見たくて。



1:30am
下田到着、待機

早朝のセリまで少し時間があるので、とても重要なお話しをします。
伊豆半島で水揚げされる金目鯛には、東伊豆相模湾沿岸で漁獲される近海ものと、それよりも東、八丈島付近で漁獲される沖ものに分けられます。特に「地金目」と呼ばれる近海ものは、日ののぼらぬうちに出漁し、その日に戻る、鮮度、旨さにおいて一級品の希少で価値の高いキンメです。伊豆諸島周辺の大島から神津島までつづく海域は良質なエサが豊富で、脂のよくのったキンメが育ちます。
さらに伊豆では資源保護の観点から、網での金目漁は禁止されており、縦なわ漁(一本の幹縄に釣り針のついた数十本の枝縄をたらす) が主流。漁師の腕が釣果を左右する一本釣であるとともに、釣られた地金目は最高の状態というわけです。アルカナのメニューに登場するキンメも勿論、そんな最高のものです。

6:45am
セリ見学

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静岡県は全国ダントツ一位の金目漁獲高を誇り、さらに下田は県下一、つまり日本一の金目市場という事になります。
並べられたキンメ達は紅い絨毯のようです。これを見るだけでも価値があります。

8:00am
金目づくし丼、煮付けを食す

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食いしん坊の1日がスタートします。
祭りということでやって来ましが、私自身も勝手にキンメ食べ歩き祭りを開催。

9:30am
あら汁、すしを食す

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何やら行列があるので列びます。
あら汁とにぎりをGET。

10:00am
金目バーガーを食す

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金目鯛は脂の含有量が多く、上品な白身。
どんな料理にも対応できる素晴らしい魚ですね!

11:00am
須崎に移動、干物を購入

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下田・須崎・稲取
この度勝手に、金目鯛三大聖地に認定しました。
須崎には日戻り地金目というブランドが確立しています。乱獲防止の管理が徹底され、流通は極めて少なく幻の金目と言われます。
活きの良さが抜群でしょう。干物がまるでたった今まで泳いでいたかのような色艶でした。間違いないです、うまいですこれは。

11:30am
稲取にて、釜めしを取り逃がす。
有名な朝市があり、釜めしを食すつもりでしたが完売、残念。
稲取は聖地でも筆頭、金目界で非常に評価が高い港です。漁協のシステムは共同出荷で、各漁師が自信に満ちて水揚げしている様子が伺える。今日も次々と小船が帰ってきてすぐに仕分けされていく。見ているだけで楽しい。

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12:30pm
金目鯛しゃぶしゃぶを食す

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稲取の漁場は聞くところによると、東10kmの矢筈出というポイントで、ハダカイワシが通年エサとして豊富にいて、そこの地金目は極めて脂ののりがいいんだそうです。

13:30pm
金目鯛なめろう丼を食す

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金目は通年水揚げが安定して、いつでもうまいのだが、冬場と産卵前の6月が一番脂がのって旬と言える。今、6月!うまいわけです。

さて皆さん、金目鯛食したくなったのでは?
伊豆って素晴らしいでしょう!

ちなみに本当か分かりませんが、深海魚は人体では分解できない脂があり、過度に摂取するとお腹がゆるくなる!?と聞いた事が…
くれぐれもご注意を。

食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 その⑦ 磯物

2015.5.2

自分で育てたり、自ら獲ったものを食す時、どうしてあんなにも満ち足りた気持ちになるのでしょうか?
皆さん、こんにちは。食いしん坊YMです。

実は私、最近ハマッている事があります。

潮干狩りです。

伊豆ライフの特権で自然の恵みを頂戴できるというのは言うまでもありませんが、この環境を生かして、大変魅力的な食文化を持っている土地、地域はいくつもありますが、そんな中でも、とりわけ海藻や磯の貝類に焦点をあてた場合、伊豆でも随一の場所があります。
伊豆市土肥です。

潮干狩りが解禁になった3月下旬、念願が叶い、土肥に暮らす磯物のスペシャリスト、潮干狩りの達人に手ほどきをして頂くことが出来ました。
それ以来、食いしん坊の私は潮干狩りに目覚め、休日ともなれば自分で潮位表を見て良い潮時をチェックして、土肥は八木沢の海岸に通っています。
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さて、皆さんが潮干狩りと聞いて想像するのは、砂浜で熊手を片手にみんなで・・・・というものではないでしょうか?
土肥八木沢は少し勝手が違います。ゴロゴロと岩が転がるまさに磯です。

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まず大小ある無数の石をどかします。そしてそこにへばりついたマツバガイ、コブ、、、影に潜むシッタカ、クボガイ、、、隙間を掘りおこしてはアサリなどを獲ります。
翌日には全身に筋肉痛が訪れるほどの運動量です。しかし楽しくて夢中になっていると時を忘れ、次第に満ちてくる潮が自分の尻に浸かってようやく我に返るほどです。

まだまだ知識と経験が足らず、師匠のようにはいきませんが、それでも十分な量の磯物を発見することが出来ます。

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この磯物たちですが、勇んで家に持ち帰ってもすぐには食べることができません。
一晩海水につけて、老廃物を吐かせる必要があります。いわゆる砂出しです。夜中、磯物たちがモゾモゾと動く音が聞こえては楽しかった日中を回想しながら、明日まで我慢我慢です。

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翌日になりキレイになった磯物にようやくありつけるわけですが、食材として最高なのはもちろんですが、それを食すこちらの気持ちも最高に高揚しています。うまいに決まっています。
やはり苦労して獲ったものはいつも以上に感謝の気持ちで頂くことが出来ます。
我々、食に携わる人間にとって一番大切なことです。

さあ、この磯物の食べ方ですが、やはり定番は味噌汁や海水ゆでです。磯の薫りが豊かで、他のものとはかえがたい素晴らしい味が出ます。
身はつまようじでくるんと取り出し口にはこべば、八木沢の景色が目に浮かびます。
なんとうまいことでしょうか。
今回はぷっくりと太った天然アサリをオリーブオイル、にんにく、パセリを入れてフライパンでサッとあおり、貝の口が開いたところでしゃぶりつきました。本当に絶品です。
こうやってシンプルに食すのが一番かもしれませんね。

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ただ、食いしん坊キュイジニエとしては、この磯物たちをまた違った料理にも仕立てたいなあとも思います。考えるだけでワクワクします。
どうやら私の潮干狩りブームは終わりそうにありません。

皆さんもぜひ、そこにある岩をひっくり返してみてはいかがですか?
宝があるかもしれません。

食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 その⑥ 新居のプリ丸

2015.3.15

春です。
心も胃腸も踊る季節がやってまいりました。
食いしん坊YMです。

さて、皆さん 「プリ丸」をご存知でしょうか? プリプリしてうまいのは想像に容易いでしょう。何だと思いますか?
正体は 浜名湖、新居の牡蠣です。

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今回、静岡県最西部に位置する浜名湖までうまいものを探しに足をのばして参りました。
浜名湖と言えば、鰻を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、この「プリ丸」を忘れてはなりません。
牡蠣の成長には通常2~3年かかるのですが、新居の牡蠣は種付けから1年半ほど。浜名湖はそれだけ牡蠣の成長に必要な栄養分が富んだ場所であることが言えるでしょう。
しかし高品質でうまいにもかかわらず、国内シェアは1%に満たない程度だそうで不思議な事だと思いましたが、理由はどうやら特別な養殖方法にあるようです。1年半の成長過程で、潮通しの良い湖南部と、プランクトンが豊富な湖北部に数回牡蠣を移動させるのですが、その都度、当然カキ棚を解体し、新たに作らなければならないので大変な作業になるからです。生産量は落ちますがその分、身が大きく、重く、ミネラルいっぱいの牡蠣に育ちます。

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ところで皆さんは牡蠣、好きですか?
私は牡蠣、大好きです。

以前、フランスの地中海沿岸に住んでいたのですが、牡蠣の名産地が近くにあり、休みともなればよく食べに出かけたものです。当時はもっぱら生牡蠣でしたが、今回プリ丸を焼きで食べてみたところ、焼き牡蠣も本当にうまいなと痛感しました。 というのも、牡蠣には「生食用」と「加熱用」がありますが、プリ丸は後者であり、その違いは殺菌処理をするか否かにあります。「生食用」は一般的に、紫外線や塩素系などで殺菌しており、その過程で牡蠣本来の旨味を一部失ってしまいます。その点「加熱用」は海から引きあげたそのままを味わえるのでうまいわけです。ただ生で食べるとリスクがあるので加熱するのですが、水分量が少なく身は縮まず濃厚な味わいです。プリッとしています。
さあ、食しましょう。

浜名湖には1月~3月に牡蠣小屋が登場します。オススメです。殻付きのプリ丸を炭火で豪快に焼いてくれます。そのジューシーさといったら….

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お持ち帰りのプリ丸も大変手頃な値段で発見。
帰りの車にバケツ一杯のプリ丸が乗車したのは言うまでもありません。

食いしん坊YM

うまい食べ物を目指して…

2015.2.9

ある日の朝食営業後、キッチンで食器洗いをしていると、「明日の休みは何する予定なの?」と声をかけられる。
声の主はアルカナブログで大人気の【連載、食いしん坊倶楽部】を書いているキュイジニエ YMです。
聞く所によると次の日はキュイジニエ YMも休みとの事。
中々休みが被る事もなかったので、どこかに出かけるならご一緒させていただこうとお願いしたところ、「だったらうまい食べ物を食べにいこう!」ということで、食いしん坊倶楽部に仮入部させていただくことに。

次の日、同じく休日の先輩バトラー Hも加わり、男3人のうまいもの探しのドライブに出かけました。
午前中からスタートしたドライブ、時間は十分にあります。
食いしん坊倶楽部の鉄則は、「その店その店で常にベストを尽くせ」です。
つまり、「自分がうまそうだと思った食べ物はとにかく食べよう!」ということです。
結局その日は朝一番に食べたモナカアイスから、〆のラーメンまでうまい食べ物をたくさん食べました。
私個人的には大満足の1日の内容だったのですが、キュイジニエ YMがドライブの終わりに一言、「今回は初級編だからまだまだ行けたな」です。
なるほど、正式に食いしん坊倶楽部に入部するにはまだまだ自主トレが必要だということですね…。

さて、今回のうまい物探しドライブの中で、私が一番「うまい!」と思ったお店は昼食に訪れた伊東にある『ふじいち』です。
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お店の1階は鮮魚や干物を売っているのですが、2階は食堂のようになっています。
テーブルにはコンロのような物がはめ込まれています。
私は色々な魚介類がどんぶりに入った「ネゴめし」と、これは絶対はずせない!という「イカの丸焼き」も一緒に注文。
イカは生のまま登場し、目の前のコンロで焼いてくれます。
少しするとイカの身が焼けるいい匂いが立ちこめてきます。
くるっとひっくり返すとなんとも美味しそうに焼けているではありませんか。
両面にしっかり火が通ったらお皿にのせて切り分けます。
中から溢れ出るイカの肝もとっても美味しそう。
熱いうちにイカの身を肝に付けて口に運びます。
「!…うん、うまい!」と思わず店内中に聞こえる大きな声がでてしまいました。これにはお店のお母さんもびっくり。
その美味しさから箸が止まらなくなります。
ゲソの部分も身の部分とは違った食感が楽しめます。
肝をしっかりと付け、もう一度コンロで焼くとそれもまた格別です。
「ネゴめし」も負けてはいません。
はじめはそのまま食べて色々な鮮魚の味を楽しみ、後半は熱々の出汁をどんぶりに入れて、お茶漬けのような感じで食べる事ができます。
1どんぶりで2度楽しめるのは何ともお得な感じがします。

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あっという間に平らげてしまって、お腹も心も大満足な昼食タイムでした。
ゆっくりしていると「さて、次にいくか!」とキュイジニエ YMから一言。
忘れてた…、これは食いしん坊倶楽部だった。
でも「その店その店でベストを尽くせ」という鉄則は果たせたので、良しとしましょう。
うまい食べ物にたくさん出会える食いしん坊倶楽部…、次も参加させてもらうその日まで、しっかり自主トレを積もうと思いました。

Butler SAI

連載、食いしん坊倶楽部 その⑤ 朝霧牛乳

2015.1.23

皆さん、うまいものを食べずして充実した人生にはなり得ませんよね?
食いしん坊YMです。

食いしん坊倶楽部の活動は、伊豆半島を中心として、静岡県の特産品や名物、あるいは隠れた一品を探し出し、実際に味わって何故うまいかを調査することです。

時には大変な移動距離になることもありますが、休憩(おやつタイム)によくソフトクリームなどをいただく事も多いです。というのも県内を移動していると、牧場を見かける事がよくあり、そこにはうまい牛乳や加工品があるわけです。

そこで今回、一度乳製品に焦点を当ててみようと目的地に設定したのが、富士山西麓 朝霧高原 です。
標高600〜1000m 言わずと知れた静岡を代表する酪農地帯です。
まず特筆しなければならないのは、その景観です。

富士山をのぞむ広大な牧草地が広がり、酪農家は50戸以上、寒い季節こそ牛たちは厩舎にいることが多いですが、あたたかくなれば大草原のあちこちで草を食べる姿を見ることができます。私の大好きな風景、まるでフランスの田舎の光景。

そして忘れてはならないのは、この素晴らしい景色をつくりあげた開拓者がいる事。戦後、荒野であったこの場所を切り開く作業は過酷なものだったでしょう。

そのスピリットを受け継いだ酪農家さん達は99%放牧によって牛を育てているそうで、日本では本当に稀な地域です。放牧は生産量や手間を考えると合理的なやり方とは言えないかも知れないが、甘味のある風味のよい美味しい牛乳ができるそうです。
自然に包まれ、ストレスなく健康に育った牛から搾られた良質な生乳は、その自然な味を活かす為、タンパク質の変性が少ない 85℃ 15秒殺菌。
加えて、加工場が朝霧高原内にあるので、常に新鮮な生乳を運び、製造できるシステムが整っています。

これはうまいでしょう。

こうなれば牛乳をはじめ、チーズから甘味まで朝霧の乳製品を片っぱしから食してみたくなるのが食いしん坊というもの。
幸いな事に、酪農が人を惹きつけ賑わいを呼んでいる施設が朝霧には幾つもあり、様々な乳製品が並んでいます。
もう躊躇しているヒマはありません。
一度に広げて味くらべです。

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帰路、私の右足がいつもよりアクセルを踏み込んでしまったのは言うまでもありません。

つづく

キュイジニエ 食いしん坊YM

連載、食いしん坊倶楽部 その④ 干物

2014.12.5

皆さん、うまいものを食べた時、どんな顔になってしまいますか? 食いしん坊YMです。
私は日頃から何かうまいものは無いかと探しているわけですが、車を運転している時によく目を向けてしまうものがあります。

干物という二文字です。

山海に恵まれた伊豆半島には様々なうまいものが身近にあるのですが、代表するもののひとつがこの干物です。

沼津は鯵干物生産量 全国一位ですし、熱海や伊東をはじめ、干物の町と言っても過言でないような場所が多くあります。
はっきり言って迷います。どれが一番うまいんだろう?
食すからにはよりうまく食べたい。自分が満足できる干物に出会いたい。
食いしん坊の嬉しい悩みです。

やはり原材料となる鮮魚が上質であることが絶対条件になります。加工するからと言って妥協するのは許されません。

干物は元来、保存食品として発明されたものですが、塩に漬けたり、天日で乾燥したりするうちに、魚が持っている旨みを増加、濃縮させる非常に興味深い食べ物です。
そう考えると、いかに魚の潜在能力が大切かが改めてわかります。旬の魚の魚体コンディションを見極める目、そしてそれぞれの魚の良質なうまさを最大限生かして干物へと変える職人の腕がうまさの条件です。

そこで私がぜひオススメしたい小さな店があります。
下田市外浦の ひもの 万宝です。

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主に下田港に揚がった最高の魚で、こだわりと情熱を持って手作りされた干物。
それをなんと親父さんが囲炉裏を前に、備長炭で絶妙な加減に焼いて食べさせてくれます。
こんな店はめったにありません。

香ばしい匂い、煙、音。待っている間にも 持参した白米が減っていきます。
伊勢海老(親父さんの発明)、のどぐろ、鯖、あおりいか、メヒカリ、太刀魚、、、
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そんなこんなで今日も? 干物でフルコース。

つづく

食いしん坊キュイジニエYM

連載、食いしん坊倶楽部 その③ 深海魚

2014.10.12

皆さん、日頃どれくらいうまいものに出会えていますか?食いしん坊YMです。
今回、うまいものを求めてやって来たのは戸田漁港。

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戸田の名物といえば、何と言っても深海魚をおいて他にはありません。

駿河湾では9月半ばからトロール漁(底引き網漁)が解禁になり来年の5月までほぼ毎日深海魚の水揚げがあります。
ちなみにアルカナでお出ししているアカザエビやトロボッチなどもこの漁法で漁獲されたものです。

2500mという日本一の水深を誇り、日本に生息する魚類の約半分の種類がいると言われる駿河湾には、沢山の素晴らしい漁港があります。しかし、なぜ戸田漁港にとりわけうまい深海魚が水揚げされるのでしょうか?

今回調査を進めた結果、2つの点が結びつきました。

1つ目は、富士山の湧水が戸田沖に注いでいる事。
2つ目は、世界一深いマリアナ海溝が戸田沖に繋がっている事。

つまり、数十年間にも及ぶ滞留時間を経て様々な養分を集めた富士山の恵み水を求めて、太平洋の多種多様な魚介類、特に深海魚がマリアナ海溝にそって集まってくるのです。

そしてその深層水に含まれた豊富なプランクトンを食べ、魚達自身がうまくなるに違いありません。

では実際に戸田でどんな深海魚が漁獲されているかを知るため、私がオススメしたいのは、まず漁協直売所やスーパーを覗いてみる事です。
有名なタカアシガニは勿論、その日水揚げされたメギス、アブラゴソ、ゲホウ、ノドグロ、ユメカサゴや本エビ……
あまり馴染みのない、少し愛嬌のある姿をしためずらしい魚達が並んでいます。この時点で食いしん坊の好奇心はくすぐられっぱなしです。どんな味がするんだろう?

こうなれば後は、食すあるのみです。
戸田は小さい港町ですが、さすがうまい深海魚料理を食べられる食堂が何軒もあるので、本当に迷ってしまいます。

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刺身、揚げ、焼き、煮付け… 今日も決めきれない私はついつい食堂をはしごしてしまうのでした。
これも食いしん坊の性…

つづく

食いしん坊キュイジニエYM

連載、食いしん坊倶楽部 その② メロン

2014.8.28

皆さんこんにちは、食いしん坊YMです。

うまいものを探し求め、先日は伊豆最南、南伊豆町の調査に行って参りました。

そして今回、「温泉メロン」なるものを発見しました。
「温室」ではなく「温泉」です。

なるほど、南伊豆町下加茂といえば高温の源泉が多く湧き出、街のあちこちで湯煙が立ちこめる、のどかな温泉地で知られています。しかしながら、温泉とメロンがどう結びつくのでしょうか? これは直接確かめてみなければ、食いしん坊とは言えません。

温泉街から立ちのぼる湯気を横目に車を走らせると、「さとう温泉メロン」と書かれた看板、数棟のビニールハウス、そしてここにも湯煙があがっています。

ハウスの中を覗いてみると、整然と並んだマスクメロンの木に立派な果実が実っていました。

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私は居ても立ってもいられず、直売所に入り話しを聞いてみる事にしました。

この農園では自家温泉発掘に成功し、その温泉熱を利用することで年中一定した、マスクメロンに最適な環境を作り出し、高い品質を保っています。
そして、一本の木に三個の果実をつけた後、一番良いものをひとつだけ残し、その一個のメロンを手塩にかけて育て、それぞれにつける交配日記と熟度を見極め採集されるそうです。

さらに時をさかのぼると、下加茂では大正末期からメロン栽培が始まり、その技術が日本全国に広まっていったそうです。日本メロン栽培の礎、発祥とも言うべき歴史があったのには驚きました。
しかし残念なことに、かつて下加茂に多くあったメロン農園も今日、「さとう温泉メロン」一軒のみです。貴重なメロンです。

うまいに決まっています。
これはもう、ありがたく食すしかありません。

さて、下加茂にはこのメロンを使った名物が幾つかあるのですが、さまざまなメロンの甘味を味わえる点でも、扇屋製菓をオススメします。
メロン最中、メロンソフト、メロンロール、メロンゼリー、メロンタルト….
男子一人、恥ずかしさがないわけでもありませんが…

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これはもう、全部食すしかありません。
ごちそうさまでした。

つづく

食いしん坊キュイジニエYM

〈新連載、食いしん坊倶楽部 その① しらす〉

2014.7.17

皆様はじめまして、食いしん坊YMです。よろしくお願いします。

私の生き甲斐はうまいものを探し、食すことです。
この性分で少しでもアルカナに貢献できたらな、と考えています。

先日もうまいものを求め国道1号線を走っていると、こんな看板を発見しました。

「富士山から1番近い港 田子の浦港」

ここだったのか、田子の浦!! 私のアンテナに即座に引っ掛かったのは言うまでもありません。
富士市田子の浦といえば、しらす漁で有名です。
私たちが日常的に食べるしらすは九州から東北までの太平洋沿岸が漁場で、主にカタクチイワシの稚魚です。
ここ田子の浦の特徴は一艘曳きという漁法でデリケートなしらすを傷つけることなく、船上で氷締めにしてすぐさま港まで戻り、選別された良質のしらすを短時間ですばやく水揚げしていることです。
海岸から漁船がよく見えるほど漁場が近いと言うのもポイントです。
つまり、鮮度が抜群に良いのです。

港周辺には網元直売店や食事処が数軒あり、しらす街道と名付けられていますが、私のオススメは漁協食堂です。
水揚げされるまさにその場にテーブルが並べられ、潮風に吹かれながら食べる生しらすは格別です。 私自身、今までに出会ったことのないしらすのうまさで、思わず2杯完食致しました。

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つづく・・・

食いしん坊キュイジニエ YM

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