伊豆&Izu
2014.5.22

鯵のまご茶漬け
西伊豆側の松崎町、長八美術館の向かいに「まご茶漬け」で有名な「さくら」というお店があります。「まご茶漬け」はご飯に鯵のタタキをのせダシ汁をかけて食べる漁師の料理です。
15年くらいの間に何度か行きましたが、私には量が多過ぎて食べきれる自信がないので、ここ数年ご無沙汰していましたが、先日、ふと思い出し訪れてみました。
「まご茶漬け」を注文して、しばらくして最初に出されるのはサラダと副菜の小鉢とお新香、大きな空の器、そして鯵のタタキ。
鯵のタタキはご飯のお茶碗のようなものにたっぷり入っているので、はじめての人なら、「この下にご飯が隠れているのかな」と勝手に想像してしまうことでしょう。
鯵に卓上の自家製「にんにく醤油」を適当にかけて味見しておいてくださいね、という店の人の言葉に従って、しょうゆをかけてよく混ぜてみると、このお茶碗、実は底の方まですべて鯵のタタキであることに気づくのです。
それから数分後、一人用の小さな羽釜が登場です。
ここでは、ご飯を一人前ずつ羽釜で炊いているのです。
まずご飯を半分、先ほどの空の器に入れて鯵のタタキをのせ、「鯵のタタキ丼」を堪能します。これが食べ終わったら、残りのご飯と鯵のタタキを全部乗せて「ダシをください」とお店の人に声をかけます。
するとお店の人が鯵の中骨やアラでとった熱々のダシ汁を上から注いで2食目の「鯵のまご茶漬け」ができ上がり。
しかもこの店、まご茶漬けの他にうどんや、天ぷら定食などどのメニューでも、もれなく明日葉の天ぷらと野菜のかき揚げがついてくるので、ボリューム感が普通ではありません。
多くの方が食べ切れずギブアップします。
おまけに、食事をする人は、自家製のところてん5種類が食べ放題になっているので、その美味しそうな見ばえに誘惑されてメインが出てくる前にこれを賞味してしまうと大変。
そんな風にボリュームを気にしながらも、ここの「まご茶漬け」は食べてみる価値があります。西伊豆方面に足を伸ばす機会がありましたら、是非チャレンジしてみてください。
Butler Yu