カテゴリー: 野菜Vegetable

大根の七変化

2016.3.28

今日は料理のテクニックをご紹介致します。

 

大きな聖護院大根 4個分を2㎝角切りにしゆっくり水分を出しながら炒めていきます。

 

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この辺ですでに2時間くらい経過です。

 

 

chef大根⑤chef大根⑥

更に炒め続ける事4時間

 

ペースト状に煮崩れて大根の形が無くなっています。
まだまだ炒め続けます!

 

chef大根⑦

鍋を変え、水分を飛ばしていきます。
根気強く、さらに3時間

 

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香ばしく凝縮した色になってきました。 もうひと炒めです。
焦げないように細心の注意を払いながら・・・

 

 

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この香ばしく炒め続けた大根を2種類の加工です。

 

chef大根⑩

一つは、乾燥させパウダーに
もう一つは、ペーストに仕上げます!

 

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形が無くなった聖護院大根たちは、現在召し上がっていただいている神秘のコースに出てまいります。

なんと地元の黒鮑と融合しています。

 

是非、春が芽吹いて、ポカポカ陽気で過ごしやい湯ヶ島にお越しくださいませ。
そこで野菜の持つパワーを感じてください!!!

 

chef yamamoto

連載 食いしん坊倶楽部 その11 三島甘藷

2016.2.15

女子ってどうして芋が好きなのでしょうか? 食いしん坊YMです。
三島市佐野には時を経て復活を遂げた食材があります。三島甘藷をご存じでしょうか?
昭和初期、日本の台所であった関西の市場において日本一の評価を得ていたサツマイモです。三島甘藷は、「山北印」と言われ、全国の相場を左右するほどの存在だったそうです。”山”は箱根を意味し、”北”は佐野地区が北上農協の管轄だったことに由来しています。しかし、いつしか生産量も減少し、忘れかけた存在となっていました。それが近年になり、JA三島函南、生産者、三島市民の努力により、再び注目を集める食材となりました。
三島市佐野は箱根の西側に位置する山裾で、箱根西麓と呼ばれる地域に含まれます。三島甘藷はこの「箱根西麓」というキーワードをなくして語ることはできません。かつて東海道の宿場として栄えた三島宿から箱根峠へと向かう街道では、往来する人々が多く、商売事が成り立っていました。しかし、明治時代に入ると、鉄道開通に伴い人々の往来が減ったため、箱根西麓の傾斜地の開墾が本格化し、農地へと姿を変えていきました。そして、箱根西麓の人々の努力と、育った野菜の味と品質の良さから全国的にも高い評価を得たそうで、今でもその伝統は受け継がれ、「箱根西麓三島野菜」というブランドになり、静岡県の食の財産のひとつでもあります。

 

ではなぜ「箱根西麓」は優れた農地になりえたのでしょうか。私の調査によると特筆すべき点が3つあります。
「保肥力」…土にどれだけ栄養分が蓄積されるかという事ですが、富士、箱根の火山灰からなる関東ロームで通常の2倍の保肥力があるとされています。それに加え、歴史に裏付けされた土作りが行われています。
「水はけ」…山の斜面を利用した畑であることと、火山灰が3メートル積もったその下に岩盤があり、雨水の程良い水はけになるそうです。
「寒暖の差」…日照条件の優れた海抜50m〜500mと標高のある土地での露地栽培のため、昼夜の温度差が大きくなり、野菜を美味しく育てるとされます。

 

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さて、三島甘藷に話を戻しますが、一般的にサツマイモの旬は10月から2月ごろと認識されています。三島では11月に甘藷祭りも催されます。しかしながら食いしん坊的視点からいうと、旬も終わり間際の2月が最高のサツマイモだと断言できます。10 、11月に成熟したサツマイモを収穫した後、甘くてうまいサツマイモを食すためには追熟が必要不可欠だからです。最低1ヵ月は温度・湿度・通気を管理しデンプンが糖に変わるのを待つのです。三島甘藷にいたっては、糖度14度といいますから、フルーツ並です。ましてや2月ともなれば甘藷の熟成度も高く、また、厳しい寒さも私たちの味覚に大きく影響与えてくれるのです。
今回、佐野地区を調査していると、農家さんの直売所を発見︎。まさに箱根西麓三島野菜が並ぶ中に、5種類の甘藷が置かれていました。その甘藷は収穫後、畑に穴を掘り、その中に埋めて追熟されたものでした。もちろん全種類を購入。後日、濡れ新聞に包み、アルミを巻いて、ポイ︎!

 

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焼き芋にして食べ比べです。これはうまいに違いありません。
手前から、シルクスイート、安納芋、紅あずま、金時、紅はるか。
甘味の強弱、香りの違い、ホクホク、しっとり、ねっとり… それぞれの特徴が楽しめます。
それから忘れてならないのが、名物にもなっている、三島甘藷スイーツでしょう。最近、多くの店で商品開発がされており、市内で様々なスイーツを買うことができます。私も2時間程度でほら!こんなに!

 

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皆さんも好みのスイーツを探してみてはいかがですか?
三島甘藷を甘く見てはいけませんよ。

 
食いしん坊YM

野菜を求めて…

2015.11.22

どうも皆さんお久しぶりです。新米キュイジニエY です。
今回は産地訪問の様子をご紹介したいと思います。

先日、北山農園さんにスタッフ数名とお邪魔する機会があり、ボクも伺わせて頂きました。

今回伺った目的は次回の【食材物語】についてお野菜の勉強です。
12月13、14日の2日間、生産者さんをアルカナイズへ招き、お客様と交流していただくというイベントを企画しているのですが、北山農園さんからもご参加下さるので、今はどんな野菜を作っているのかを直接聞かせていただきました。

私が知らない野菜も沢山あり、興味が尽きないほどですごく楽しい時間でした。
お話の合間には小豆を収穫させていただきました。この小豆で作ったものをイベントで召し上がっていただく予定です。

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やはり収穫となるとわくわくしました。
こういった刺激が料理人としては嬉しい限りです。

皆様もイベント【食材物語】でご一緒に新しい刺激を受けてみませんか??
忘れられない日になると思います。是非お越しください!

 

長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくださり有難うございました。

新米キュイジニエY

大自然も秋の準備

2015.9.13

朝晩がすっかり涼しくなり、アルカナの中庭の木々も少しずつ色付き始めてきました。

ところで先日、北山農園さんから色々なカボチャを送っていただきました。

カボチャやキノコ、栗や梨。
その他にも秋の食材がぞくぞくと入荷しはじめてきました。

昨日は秋メニューの試食会もあり、アルカナの秋への準備は着々と進んでいます。

ぜひ皆さんも秋を感じにアルカナにいらしてください。
お待ちしています。

キュイジニエK

富士山ふもとはきのこの季節

2015.7.23

皆さんこんにちは。

毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?

ところで先日、富士宮の北山農園さんから変わった物を送っていただきました。

これは「タマゴタケ」と呼ばれる今の時期に採れる天然のキノコです。

北山農園さんが先日、地元のキノコ狩り名人と一緒に採ってきたそうで、それを少しお裾分けしていただきました。

このキノコ、見た目は毒キノコのよう。その外見のためプロやキノコ愛好家しか採らないキノコだそうですが、味はとても美味しいそうです。

もしかしたらアルカナのどこかの料理に登場するかもしれません。

乞うご期待。

キュイジニエK

食材物語は続く・・・

2015.7.10

新たな生産者さんとの出会いがありました。

その名は、長谷川光史さん

静岡県富士市でマッシュルームを作っています。
マッシュルームは、フランス料理には欠かせない食材で、ソース・付け合わせ・スープなど、用途は様々で非常に万能なキノコです。

以前より長谷川農産さんの存在は知っておりましたが、やっとお伺い出来ることになり、直接いろいろなお話しながら工場見学をさせていただきました。

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長谷川さんのマッシュルームの特徴が、そのフォルムの素晴らしさと香りの豊かさ、すっきりとした旨味を併せ持つ真っ白なキノコです。

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その中に生産量が少ないブラウンマッシュルームがあり、香りは凄いです。

このマッシュルームを毎シーズンどこかのお皿に使える喜びを感じています!

生産者さんの努力をアルカナのキッチンチームでさらに美味しく仕立てて皆様のテーブルにお届けいたします。
どんな料理になるのかは、これからのお楽しみにしていてください!

chef  yamamoto

わさび田

2015.4.20

皆さんこんにちは。

新緑がイキイキとしたとても気持ちの良い季節になりましたね。

アルカナイズのお庭でも日々いろいろな草花が変化をもたらしてくれています。

ところで昨年、アルカナイズでは、わさびオーナー制度の話をいただきました。
ここ天城は日本有数のわさびの産地。素晴らしい自然の中で育つわさびのオーナーになれるという話です。

もう少しで収穫できるということで先日様子を見てきました。
元気にすくすくとわさびが育ち、ちょうど今はわさびの白い小さな花が見頃を迎えていました。

いつか、アルカナイズに来ていただいたお客様に、ご自身が収穫した取れたてのわさびを味わってもらうことができればいいなと考えています。

わさびの収穫が今から楽しみです。

キュイジニエK

山菜

2015.3.1

皆さんこんにちは。
日々春の息吹を感じる今日この頃、いかがお過ごしですか?

河津桜も見頃を迎えとてもいい季節になりましたね。

食材も徐々に春の物に代わってきました。

ところでここ湯ヶ島でも沢山の山菜が採れるんです。ご存知でしたか?

先日さっそく山菜狩りに行ってきました。

林の中で木々に目を凝らすと明日葉や蕗、蕗の薹などが見つかりました。

時期はこれからですがタラの芽やワラビなども採れるんですよ。

収穫した山菜はさっそく天ぷらにして美味しくいただきました。

皆さんも是非湯ヶ島で美味しい春を見つけてはいかがですか?

キュイジニエK

達人の「ももイチゴ」

2015.1.30

ももイチゴをご存知ですか?
何年か前に、石井農園さんでももイチゴを頂いたときには衝撃が走った!!

{何これ?} 噛んだ時の鼻に抜けるももの香り、味、食感も桃みたい!!
{うまい!!}
{えー、これ使いたい!}

石井さん曰く、ももイチゴはたくさんは作れない、栽培が難しい。とのこと・・・
えーん、残念・・・

翌年、ももイチゴはあるか?聞いてみると 
{今年は作っていない。ももイチゴはお金がかかるんだよー}
えーん、おいしいのにー・・・
やっぱり無理なのか。。。

1、2年空いて、今年・・・ 
{ももイチゴ、今年はありますか?}と聞いてみると、{今年はあるよ!!}
なーにー!!やったー!!

でもこだわりのある石井さん、
{やっぱりももイチゴだから、白ではなく少し赤くして出したい。
そうすると欲しいと言われた時のタイミングが難しい。数がとれるかどうか・・・
でも、アルカナさんにはできるだけ出すようにしたい。}
と言ってもらえたのです!!

早速、2月1日の食材物語で皆様にテイスティングしてもらうことにしました。
あとは、春メニューで1人1個でもいいので使えないかなー。
あの美味しさを皆様に味わって頂きたい!!
石井さんと私の想いが皆様に届きますように!

パティシエMi

夏野菜 ~ズッキーニ~

2014.6.24

6月よりスタートしました【夏】のグランドメニューもご提供スタートから2週間が経ちました。
アルカナには夏を感じさせる様々な食材が入荷し、ダイニングを彩っています。
狩野川の“天然鮎”、裾野の“カラフルビーツ”、“アーティチョーク”、北山農園さんの“人参” などなど、書ききれないほどです。

そんな豊かな食材の中で、本日は「神秘」コースに使っている“ズッキーニ”をご紹介します。

このプレート全部が、“ズッキーニ” です!
左側下にある花の付いたまだ小さなものから、その上にある大きく成長したものまで収穫時期によって形は実に多様。
中央下は、生食できるサパジートという丸ズッキーニ、縞模様の入ったズッキーニはロマネスコ、
太陽をいっぱいに浴び成長した、様々な形や色をしたズッキーニたちです。
クセが無く、炒め物やペーストにしてスープにしたり、サラダ感覚でも食べれる万能野菜!

栄養成分も様々で、血圧を下げるカリウムやビタミンC、ベータカロテンは疲労回復や代謝促進でアンチエージングに貢献してくれます。

「旬を頂く」

一番美味しい季節、それは贅沢な事。
レストランでは、その食材たちを使って最高の空間、時間を演出しています。

是非それを体感しに湯ヶ島にお越しくださいませ。

Chef yamamoto

食材物語

2014.5.9

アルカナでは、毎日が食材物語です。
新鮮な食材たちが調理場に溢れています。

今日届いたのは、富士宮市の北山農園から新鮮・採れたて野菜の数々!!
カラフルラディッシュ、山独活、きれいな大根、茎の長いブロッコリーやスイスチャードリュバーブです。

今回夏メニューの前菜に初めて登場させようと現在試作の真っ最中です。

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こちらは、6月初旬から始まる夏メニューの食材 ”rhubarbe” リュバーブ
酸味と香りが強く、蕗のような形をした野菜、植物で主にジャムやコンポートに加工し用います

北山農園さんは、カラフルで美味しい野菜をいつも愛情たっぷりに育ててくださいます。
その大事な食材をアルカナの厨房で更に美味しくします!

その両者が5月18日に一日限りのコラボイベントを開催します。
生産者さんとアルカナスタッフが一緒になってお客様をもてなすのが、食材物語なのです。
他に、紅姫あまごの下山さん、どんぐり農園の外岡さん、天城軍鶏の堀江さんも駆けつけてくれます。

まだ若干お席に余裕がございますので是非遊びにいらしてくださいませ。

chef yamamoto

旬のアスパラ三種類

2014.4.27

緑が鮮やかに彩る時期になり、まもなく訪れる初夏を感じさせてくれます。
そんなアルカナ イズでは、ただいま旬の【アスパラガス】を3種類、ご用意しています。
いずれも空輸で仕入れており、新鮮な状態のまま毎日キッチンに届きます。

まず、フランス産のホワイトアスパラガス(極太です!)。
アルカナイズのダイニングでは、油の中でゆっくり火を入れて甘味とほろ苦さをしっかりと味わうことができるジューシーな一品に仕上げています。 

イタリア産のグリーンアスパラガスは、見た目がワイルドに少し曲がっているのが特徴。
さっと茹でてしゃきしゃきとした歯ごたえを楽しんで頂いています。

細いアスパラソバージュは山形産です。
「アスパラ」と名前がついていますが、同じユリ科でもユリ科オルニソガラム属で、つくしの仲間です。
味は甘味が濃く、若干の歯ごたえとネバネバ感があります。

みなさまにたくさんの美味しい野菜を知って欲しい!楽しんでもらいたい!
そのために、あらゆる調理テクニックを使って、その素材が持つ最適なおいしさを提供することを日々目指しています。

キュイジニエNANA

みーつけた

2014.3.7

ようやく雪も解けていつもの湯ヶ島になりつつあります。
暖かい日が幾日か続きそろそろじゃないかなーと、雪をどけ、落葉をどけ、探ってみると・・・やっぱり!!

今年初物、
「アルカナ産ふきのとう」です!
先ほど料理長に届けてきました。 今年はどなたが召し上がることになるのでしょう。

また見つけ次第、厨房へお届けします。
乞うご期待!

Butler makoto

”食材物語” 野菜のチカラ

2014.1.17

【カリフラワー編】

地産地消で一番パワーがあるのは、野菜だと思います。
採れたて、土の香りなどダイレクトに食べ手に届く食材です。
アルカナイズでは、その野菜を調理法を変えて、様々な形に変化させ五感で楽しんでいただいております。

今日は、カリフラワーの調理法を一つご紹介します。
通常、カリフラワーは、白。

スーパーで見かけますが、写真のようにオレンジ色、ムラサキ色のカリフラワーも静岡・伊豆市では栽培されています。

冬メニュー・神秘コースのアオリイカのお皿で、様々に形を変えたカリフラワーが登場します。
そこで使っている香ばしい茶色のピューレソースの作り方です。 

カリフラワーを柔らかくなるまで茹で、ミキサーにかけなめらかにした物を低温でじっくり、このように色づくまで炒め?煎ります。

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なんともいえない香ばしさと最後にくるカリフラワーの味、カリフラワーのイメージを変えるソースの出来上がりです。

このピューレを作るのに12時間以上かかります。
じっくり炒め、焦がさずに香ばしいさを加える。他の野菜も同様に、その物の持ち味を生かしながら変化を加える。

1月26日のイベントでも野菜を変化させ、ゲストはもちろん生産者さん達にも驚きを与えられるような作品を現在考案中です。
26日ディナー、27日ランチともにまだお席がございますので

あの野菜がこんな形に?料理に? なりますので、是非その形を目撃しにいらしてください。

chef yamamoto

マイクロリーフ

2013.8.4

もう夏休みですね。

今日はマイクロリーフをご紹介!
アルカナイズでは、スペシャリテ「伊豆の輝き」というお料理でマイクロリーフをたくさん使っています。
デトロイトや赤小松菜、レッドオゼイユ、クレイトニア、マスタード水菜、アマランサスなど種類はいろいろとあります。

小さくても一つ一つしっかりと味があり、独特の辛味を持つものもあります。
マイクロリーフを入れることで料理のアクセントになったり、見た目でボリューム感を出したりもできます。

ぜひアルカナで一つ一つのマイクロリーフを味わってみてください。

新米キュイジニエKen

夏のリフレッシュメント

2013.7.15

日に日に暑さは増すばかり、季節はすっかり夏真っ只中ですね!
北海道出身の私にとっては、耐えられないくらいの暑さになってきました。。。

夏といえば、注意しなくてはいけないことが、熱中症や夏バテです。
小まめな水分補給が大事と言われていますが、そこで最適な果物があるんです!

それは「夏の果実の王様」と呼ばれるスイカです!
スイカは90%以上が水分で出来ており、体温を下げる効果があるそうなので熱中症、夏バテ予防には最適なのです。

アルカナ イズではこの暑い季節、そのスイカをコンポートにして、お越しいただいたお客様へご到着時のリフレッシュメントとしてお出ししています。
道中のうだるような暑さをリフレッシュしてお部屋から見える大自然やレストランでのお食事を存分に堪能していただければ嬉しいです。

新米パティシエU

生産者の心

2013.7.6

先日、富士宮の農家にお邪魔しました。無農薬にこだわる生産者です。

初めに驚いたのは作物が元気なのは当たり前ですが雑草まで元気なのです。
普通の畑を見慣れている者にはまるで荒れ果てた土地にも見えますが、無農薬だけにかえって雑草が作物を守ってくれてるのです。
ここの生産者が無農薬栽培を始めたきっかけが意外でした。

ご自分の飼っているウサギに農薬の付いた餌は与えたくない。その一心で人参の栽培を自己流で始めたのが始まりだそうです。

栽培するにあたっては過保護にせず伸び伸びと育てること。反面で大変なご苦労も垣間見えました。
ご自分の育て上げた野菜について愛情を込めて語っていた生産者がとても印象的です。

この愛情のこもった野菜を使えること、またそれを提供できること。 こんな幸せなことはありません。

Senior Sommelier KI

夏野菜

2013.6.4

春メニューも早いもので今日で終わり、明日より夏メニューとなります。
毎回メニュー作りは大変ですが、今回は考えるのが非常に楽しかったです
様々な力を持った夏野菜が出てきたり、オーガニックで育てられたカラフルな野菜が取れたり、その野菜が手元に届くたびにワクワクします。

どんな物を作ろうか、どれを組み合わせよう?
スタッフから意見をもらいながら自分のフィルターにかけ、残った物を精査していく。
毎回これの繰り返しです。

2013年夏のテーマは、”刺激” です!
見た目、味、食感、プレゼンテーションなどなどどこかで刺激を感じていただけると思います。

リュミエール アルカナイズでは、新作の刺激的な料理の数々で皆様のお越しをお待ちしております。
ディナー後は、ホタルを見にお散歩に出かけられてはいかがでしょうか。

chef  yamamoto

伊豆の清流

2013.5.12

GWも終わり皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日はスタッフ数人とお世話になっている山葵(わさび)生産者を訪ねて来ました。 山葵棚は源泉近くの清らかな渓流の両脇に位置しています。 
山葵にとっては澄んだ水は欠かせません。

生産者の話を聞くと山葵栽培は私達が想像している以上に奥が深く、繊細で気苦労も絶えないとのこと。 
並大抵な作業ではまかなえない仕事だと知らされました。
ここの農家の山葵は品質にこだわり、品種改良された苗を使っての大量生産は一切せず、サイズは小さいながらも最高級の山葵を作っています。

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採りたての生山葵を試食させてもらいましたが、根はもちろんのこと茎も葉も、噛んで鼻に抜ける豊かな香りには脱帽です。

生産者の苦労も去ることながら全ての源は伊豆の清流のおかげです。 新鮮な飲水はもちろんのこと、香り豊かな山葵、みずみずしいクレソンや風味豊かな鮎やヤマメ。
来月には天城ならではの「ほたる祭り」も開催されます。 これも全て清らかな水があるからこそです。

伊豆の清流に感謝!

シニアソムリエK

自然が育むもの

2013.4.27

アルカナイズでも様々な種類を扱っている野菜。

ここで働くようになってから、興味を持ち始めて自分でも育ててみました。
種を蒔いて、芽が出て、少しずつ大きくなっていく様子を見るのは、楽しいものです。 自分で育ててみると、愛でる気持ちが生まれて、小さな芽ひとつがとても愛おしく感じることができました。

土から栄養を取り込んで、太陽の光をあびて、育つ。
当たり前だと言ったら、その一言で終ってしまうのですが、なんだか不思議ですよね。 学生の頃に習った食物連鎖。改めてそれを感じることが出来たような気がします。 自然からの恩恵をもらい、私たちは生かされているということを再確認させられました。

農家の方や調理をする方に感謝するのはもちろんですが、自然にも感謝して、食していきたいと思います。
自然の恩恵をたっぷりと頂いたおいしい野菜たち、ぜひアルカナイズでお召し上がり下さい。

キュイジニエKon

タルティーボ

2013.3.19

やっと天城も春らしくなってきました。
朝夜はまだ冷えるので寒いですが、昼間は暖かくて、仕込み中のレストランは強い日射しで暑いくらいです。

3月から春メニューに変わり、スーパーなどでは見かけないめずらしい食材も登場してきています。
いろいろとありますが、今回は自分でも初めて使うイタリア産のタルティーボという野菜です。

ラディッキオや赤チコリやトレヴィスとも言われているそうです。
味は、ほろ苦くシャキシャキとしておいしいです。まだまだ知らない食材がありますね。
これからも新しい食材に出会えるのを楽しみにしています。

キュイジニエNao

ふきのとう、収穫

2013.2.18

いよいよ収穫の時を迎えました。
大きく膨らんで食べ頃のサイズになってくれました。

今年初のアルカナふきのとう、どなたが召し上がるのか楽しみです。
まだいくつか、これから大きくなりそうなものも見つけましたので収穫出来次第で随時シェフのもとへお届けします。

もしも出会えたら、その特別な味と香りをお楽しみください。

butler makoto

カリフラワー

2012.12.20

最近とても寒くなってきて、夜は車のフロントガラスも凍っています。
畑にも霜が降り、「寒さに弱い野菜はもたないかなぁ。」と契約農家の方もおっしゃっていました。

同じような環境にあるアルカナ菜園ですが、寒い中で元気な野菜たちがいます。
大根やキャベツ、サラダ用に作っている葉物やカリフラワーなどです。

ブロッコリーは花蕾の部分が一番上に出ているのですが、カリフラワーは下のほうにあって周りの大きな葉っぱに覆われています。
太陽から隠れて日焼けをしないようになっているそうですが、食物も生きていく知恵を持っているのだなぁと思います。

キュイジニエK

密かなシリーズ「畑の野菜」

2012.10.27

先日の雨の後、夜空を見上げてみると雲ひとつない星空でした。

おそらく雨のおかげで澄んだ空気と少し冷え込んだ気温で星がいつも以上に輝き、素晴らしい星空でした。 圧倒されるほどで、しばらく見入って佇んでしまいました。
残念ながら、うまく写真が撮れなかったのでお見せすることが出来ません。
どうかアルカナにいらっしゃったら、ご夕食後に空を見上げてみて下さい。

ということで、僕だけしか気付いていない密かなシリーズ「畑の野菜」紹介です。

今、アルカナ菜園には、人参や蕪などが順調に育っています。
なかでも「バターナッツ」が僕のオススメで、普通のカボチャよりも甘く、とてもおいしいです。

アルカナのディナーでも、なめらかなピュレにして使っています。

畑から採れた新鮮な野菜を調理するのは、とても幸せなことです。
夏で引退表明をしていた、じぃちゃんとばぁちゃん。 
引退時期を延長してくれましたので、ご来館の際には隣の畑まで顔を見に行ってやってください。

キュイジニエNao

夏らしい

2012.8.31

畑にいっぱい、夏らしい野菜が出来てきていました。

トマト、きゅうり、なす、特にバジルは使い切れないくらい育っています。
なすを守るために近くに植えていますが、なすより大きくなっていました。

オクラは先を上にして育ちます。 僕も伊豆にきてから初めて見ました。
綺麗な花もつけていますね、畑にくるといつもたくさんの発見があります。

キュイジニエNao

バジルのはなし

2012.8.22

今日はアルカナイズでもホテルの隣の畑で栽培し、料理にも使用しているバジルについて紹介します。
トマトを使った料理にも良く合うことからイタリア料理などで有名ですが、これを読んで少しでも、へーそうなんだ、と思っていただけたら幸いです。 

バジルはシソ科の植物で一年草です(本来は多年草ですが、日本では冬を越せないことから一年草として扱われています)。インド、熱帯アジア原産のハーブで、殺菌作用や消化促進作用もあり、食物繊維を豊富に含んでいます。
ちなみに、あまり知られてはいませんが花言葉は好意、好感です。

バジルの語源は、古代ギリシア語で王を意味する「バシレウス」に由来しています。また、古代ギリシアでは王家などの貴族の香水や薬に使われたことから「王様のハーブ」と呼ばれていました。
現在では一般的でポピュラーなバジルですが、実はすごいハーブだっだのです。

和名では「メボウキ(目箒)」といいます。これは、種を水に浸すと表面が膨らみ半透明の白っぽい粘膜に包まれ、この粘膜で眼に入ったゴミを取り除いたことから、そう名付けられています。
日本では最初、種子が漢方薬として輸入されていました。

独特だけどさわやかな香りを持つバジルですが、種類によっては、レモンの香りに似たジル「レモンバジル」、シナモンの香りに似たバジル「シナモンバジル」などもあります。
この他にも様々な種類があります。

簡単ですがバジルを紹介させていただきましたが、バジルはとても育てやすいハーブで、料理にもたくさん使えるので、自宅で栽培してみてはいかがですか。

キュイジニエKon

大きく育ってます

2012.7.11

すべてを収穫してしまったと思っていたのですが、ふと見るとまた実が出来ていました。

アルカナの畑で大きく育っているのは、ご朝食や前菜などで大活躍のきゅうり。
他にもいろいろな野菜たちが元気に育っています。

ブルーテでお出ししているトウモロコシは、もうすぐ収穫!というタイミングで夜中にハクビシンたちに食べられてしまうこともあります。
畑を管理してくれている 「ばあちゃん」はネットを張ったりして対策に大忙し!
美味しい野菜は人間だけではなく、自然界の動物たちにも人気なんですね。

キュイジニエNao

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