キュイジニエCuisinier
2016.8.30
港巡り⑥ ~田子港~
皆さんこんにちは。cuisinier cho 改め、
へぼ釣り師チョゲです。
今回も伊豆の港巡りへ出発です!
本日の舞台は西伊豆、田子港。
港全体は西伊豆でも屈指の大規模漁港。田子港内は伊豆半島一番と言われるくらいの水深があるので、夏場は回遊魚も入ってきてかなり楽しめる釣り場です。
西伊豆は10以上の漁港が点在しており、この地域には深海魚をはじめ、タカアシガニやキビナゴ・テングサなど、他の伊豆地方にはない海産物が多くあります。
そして私が訪れた田子港のかつお節(田子節)も名産の一つ。そして今回特に紹介したい名産品、『塩鰹』は日本で唯一西伊豆しか作られていないもので・・・
おっと、その前にまずは釣りから。
晴天の中、いつものごとくエビを餌に釣りを開始!どうせまた釣れないんだろうと思われていますよね・・・。
それがなんと!ぴっかぴかの天気も手伝ってか、珍しく開始から30分であたりが!!
今回は磯釣りでよく釣れると人気のメジナ。伊豆ではクシロとも呼ばれます。なかなかの大きさですよこれは!といっても20センチくらいですが。(←少し盛りました)
あまり食卓には登場しないメジナですが、お刺身や煮付け、塩焼きにしてもおいしく、西伊豆ではポピュラーな魚なんです。
しかし、やっぱりへぼ釣り師の本領発揮!
この後5時間粘ってみましたが
釣れたのはこの1匹のみ・・・。
まだまだ「へぼ」がとれるまでには時間がかかりそうです。
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釣りの後は名産品の塩鰹を食べに堂ヶ島食堂へ。
この西伊豆でしか作られていない『塩鰹』。鰹を丸ごと塩に漬け込み、乾燥させて作られる塩蔵品です。
田子地区で保存食として作られるようになった歴史は江戸時代からととても古く、昔からの製法を元に今も変わらず作り続けられています。
田子港はその昔、良質の鰹がたくさん水揚げされ、鰹漁で栄えた漁師町。船員への雇用の証として契約の品に使われたり、色々な事を祈願してワラでお飾りをつけた『塩鰹』を飾る伝統があるそうです。
お正月には縁起の良い食べ物としてお供えしたり、食べられたりする郷土料理でもあり、昔から身近な食べ物として親しまれてきたんですね。
お腹も空いたところで、塩鰹茶漬け定食を注文。塩鰹をほぐしたものと、ネギやゴマなどの薬味をご飯の上にのせてお茶をかけます。
塩鰹のほどよい塩味と、旨味が広がる美味な一品でした。
その後は美味しかった塩鰹を購入して帰ろうと、明治15年創業の老舗「カネサ鰹節商店」へ。
ラッキーなことに当主のセリザワさんに会うことができ、塩鰹を製造している工場を見学させていただくことができました。20日間塩漬けして乾燥したできたてのまだ暖かい塩鰹を試食させていただきました。
先ほどのお茶漬けのおいしさとはまた違い、ふんわりした優しい塩鰹を味わうことができました。
ちなみにここだけのおはなし。
アルカナでも、
ルームメニューで塩鰹茶漬けが食べられますよ。
さて、次はどこの港へ・・・
へぼ釣り師チョゲ