キュイジニエCuisinier
2017.5.10

食いしん坊倶楽部 その16 静岡茶
♪夏もち~かづく 八十八夜~♪
ということで、新茶の季節です。
食いしん坊YMです。
埼玉県生まれの私は、中学生の時の修学旅行で、新幹線の車窓から見た、富士山と茶畑の静岡の景色、そしてそれを見た同級生の歓声が、忘れられない思い出となっています。
静岡県と言えば全国的に茶どころとして知名度抜群ですので、特産品と言えば皆さんもお茶をイメージするのではないでしょうか?
そんな静岡のお茶は全国一の生産量40%を占めており、日本三大茶 (静岡・宇治・狭山) としても名を馳せ、もちろんその品質も一級品です。
お茶摘みが始まり、静岡茶について知識を広げておかねばならぬと今回、藤枝・牧之原・島田・掛川・菊川と調査へ赴いたのですが、広大な静岡の茶地帯と静岡茶の奥深さ、歴史に圧倒されてしまいました。そして日本人、食いしん坊としてお茶文化そのものに興味を持つことへの必要性と楽しさを感じることができた1日となりました。
そんな中、今回私が皆さんに特にお伝えしたいと考えたのは、静岡茶のテロワールについてです。
静岡はお茶の生育に適した環境である事はもとより山や川をはじめ、特色のある地形が多く、地域によって様々な気候条件があります。これが静岡茶と一口に言っても、いろいろな製法やブランド、多種多様なお茶が存在する理由であり、面白い点です。言わずもがなワインと一緒です。
静岡茶の特徴は大きく3種類に分けることができます。
「山のお茶」
昼夜の寒暖差による濃霧の発生、短い日照により茶葉は柔らかい。旨味と栄養を蓄えた上品なお茶。
「谷のお茶」
川の影響で霧が多く、マイナスイオンを浴びて、ミネラル豊富な清らかな香りのお茶。
「里のお茶」
日照時間が長く茶葉が力強く育つので、深蒸し茶として、甘さやコク、濃い緑色を引き出されたお茶。
こうした知識を少し頭において、静岡茶を飲んでみてはいかがでしょうか?
よりうまく、より楽しいティータイムを過ごせるのではないかと思います。
いずれにしても
百聞は一食にしかずです
茶どころ静岡、1日2日では到底手におえないだけのお茶を楽しめる場所があります。嬉しい限りです。
食べて飲んで、飲んでは食べてみる。
これが相手を知るための食いしん坊STYLE。
藤枝にて
あいさつ代わりの抹茶しること抹茶アフォガード。黄金透明な浅蒸し茶。
濃さを選べるジェラートを食する。
こうなるとやはり特濃を選ぶ。
牧之原台地にて
深蒸し茶と新芽天ぷら。
お茶づくしでランチ。
緑茶しゃぶしゃぶにまで手を出してしまう。
菊川にて
本日2度目、玉露にはまる。
茶葉をなんとワサビ醤油で。
うまし。
皆さんも静岡にお越しの際には、
色々な静岡茶を楽しんでください!
アルカナでもお茶料理、どなたかに召し上がっていただくやもしれません…
食いしん坊YM