バトラーButler
2017.10.23
小さな出会い
エントランスをくぐるとすぐにある小川。
あまり知られていないのですが、実はここ天然の山水を引いているんです。
ですのでこの小川の水は、いわば掛け流しの状態です。
しかし月に何度かその採水口に枯葉や枝などが入り口を塞いでしまいまして掛け流しが止まってしまう事があるんです。
大概は大雨の後に詰まるんです。
ここのところ続いている雨で良く詰まらないなぁ、と思っていたのですがやっぱり今日詰まりました。
いつも通り採水口に向うと、第六感が働いてちょっといつもと違う雰囲気を感じました。
慎重に採水口の水を小さなバケツですくい出し、堆積物をどけると、やっぱり何かいます。
なんとその採水口の口の部分に陣取っているのは、‘モクズガニ’。
伊豆地方では有名な俗に言うズガニです。
ズガニは肉よりも味噌が有名で、味噌汁の出汁に使えばとっても美味しいのですよ♪
今回のモクズガニもあまり大きくはないものの、川で採れるカニとしては立派です。
強くて大きいハサミを持っていますので、安易に手を出すと痛い目に合います。
私の第六感は的中しました。
実は以前にも何度か見かけた事のある光景です。
水が濁っている状態でうかつに手を入れていたら、きっと痛い目に合っていた事と思います。
採水口の穴入っていたので取り出すのは大変でしたが、傷つけることなくモクズガニの救出に成功したので
彼が行きたがっていたであろうアルカナの小川に連れてきてあげました。
キッチンさんが見ると食材として見られてしまうのですが、私としては貴重な観察対象なので大切に連れて帰ってきました。
この小川は正確に言うと二つありましてエントランス寄りにはメダカ、レストランの方には釣ってきた川魚と棲み分けを
しております。
今回のモクズガニはレストランの方に放してあげました(前に捕まえた別のモクズ1号もどこかに棲みついている筈・・・)。
これから寒くなるとみんなどこかへ隠れてしまいますが、暖かくなるとちょこちょこ顔を出しますので
是非ご来館の際には、小さな生き物たちにも目を向けてあげて下さいね。
* おまけ *
こちらは普段は気の上で生活しているナナフシの仲間が、どういう訳か小川の淵で枯れ枝に擬態していました。
こんな珍入者に出会えるかも知れませんよ
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リネン子