バトラーButler

2019.10.7

おとなの遠足〜仏に会いに行く

初登場!「中伊豆番長」見参!?
ネーミングに異議を唱えましたが…却下されました…。
ならば、ばんちょうらしく堂々と開き直ってまいります。
ばんちょうを怖がらないでくださいね!
困ったことがあったら、ばんちょうに声をかけてください。
お節介なばんちょうはいつでもあなたの味方です。

故郷・中伊豆を半世紀パトロールしてまいりました。
皆さまにこの土地の魅力をあらためてご紹介させ
ていただくのもばんちょうの使命。
ばんちょうが まだ、ばんちょうに成り上がる前の無垢な
子供頃、実際に遠足で訪ねた場所を再訪いたします。
題して「おとなの遠足」第一弾です!

今回は伊豆の入り口、函南町立桑原小学校跡へ。
思い起こせば小学4年生の秋の遠足。
牧歌的ながら予算要らずの策略が見え隠れする他校や
分校を訪ねるお手軽遠足の定番。
最寄り駅から徒歩で1時間ほどのコースです。
ばんちょうは膝が痛いので、ズルして車でワープです。

と、その前に! お弁当とおやつを用意しなければ!
おやつの制約もありません!500円オーバーもバナナも?
今回は『フードストアあおき函南店』で調達です。
http://www.superaoki.com/store/kannami.html


お心当たりの在京の方もおいでかと思います。
地方発のスーパーですが、豊洲ららぽーとや横浜などにも店舗展開中です。
元々、河津町の網元だったことから、伊豆沖の鮮魚が充実です。
お目当ては・・・
下田・白浜地区の郷土料理
秋の味覚「さんまの姿寿司」
・・・!ないっ!ない!!

売り場のお姉さまに尋ねると
火曜と週末限定販売とのこと。
これも秋刀魚不漁の影響でしょうか。
あぁぁ~次々と手に取るのは和菓子ばかり。
すべて手作りの素朴なおやつ。500円オーバー!

準備完了!それでは伊豆箱根鉄道駿豆線大場駅から
遠足スタートです。
徒歩がお苦手な方は大場駅よりバスで函南駅行「落合」停留所下車。
いずれの手段でも、まずは、JAかんなみ大竹支店を目指して下さい。
その先、東海道本線、新幹線の高架下の道をひたすら進みます。
里山の長閑かな田園風景に虫の音と稲穂を揺らす風が心地よいです。

到着です。
かつての小学校は
「かんなみ仏の里美術館」
に生まれ変わっております。
http://www.kannami-museum.jp/


今や国指定重要文化財となった阿弥陀如来像をはじめ、
平安中期の薬師如来坐像や十二体の全てが揃う十二支を司る十二神将立像など歴史的価値の高い24体の仏像はこの里山のお寺の裏山の祠(ほこら)に人目を避けるように祀られていました。
明治維新の廃仏毀釈から『おらが村の仏さんら』を護ろうと住民有志によって建造され、100年以上もの間、門外不出。
平成の世になるまで、自治体でさえこの文化財群の存在を正確に把握していなかったそうです。
そんな地域の人々が素朴な思いで奉ってきた『仏さん』たちは雨漏りのするお堂から眼下に眺める旧桑原小学校跡地に栗生明氏設計の『かんなみ仏の里美術館』に栖を移しました。

仏さまに会いに行く。 
ただ、そのためだけのこころ癒される空間です。
この地に長きにわたって見守られてきた意味をはせながら、
それぞれの仏さまのお顔を拝観させていただきます。
建造された時代背景や作者などについていてのレクチャー、
見守ってきた桑原の人々の少し笑えるエピソードの数々など。
ボランティアガイドさんのお話を伺うと、より理解が深まるかと思います。

仏像鑑賞にあたって
仏像の頭上から足もとへと、
ゆっくりと時間をかけて、
心静かに鑑賞・・・。
      像の意味を考えながら  眼を見る。
      立つ位置を変えて  別の角度から見る。
      手の形・持ち物などの  細部を見てる。
 
展示室のエントランスにはそんな言葉が掲げられていました。 
                                  合掌

中伊豆番長

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