キュイジニエCuisinier

2014.12.5

連載、食いしん坊倶楽部 その④ 干物

皆さん、うまいものを食べた時、どんな顔になってしまいますか? 食いしん坊YMです。
私は日頃から何かうまいものは無いかと探しているわけですが、車を運転している時によく目を向けてしまうものがあります。

干物という二文字です。

山海に恵まれた伊豆半島には様々なうまいものが身近にあるのですが、代表するもののひとつがこの干物です。

沼津は鯵干物生産量 全国一位ですし、熱海や伊東をはじめ、干物の町と言っても過言でないような場所が多くあります。
はっきり言って迷います。どれが一番うまいんだろう?
食すからにはよりうまく食べたい。自分が満足できる干物に出会いたい。
食いしん坊の嬉しい悩みです。

やはり原材料となる鮮魚が上質であることが絶対条件になります。加工するからと言って妥協するのは許されません。

干物は元来、保存食品として発明されたものですが、塩に漬けたり、天日で乾燥したりするうちに、魚が持っている旨みを増加、濃縮させる非常に興味深い食べ物です。
そう考えると、いかに魚の潜在能力が大切かが改めてわかります。旬の魚の魚体コンディションを見極める目、そしてそれぞれの魚の良質なうまさを最大限生かして干物へと変える職人の腕がうまさの条件です。

そこで私がぜひオススメしたい小さな店があります。
下田市外浦の ひもの 万宝です。

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主に下田港に揚がった最高の魚で、こだわりと情熱を持って手作りされた干物。
それをなんと親父さんが囲炉裏を前に、備長炭で絶妙な加減に焼いて食べさせてくれます。
こんな店はめったにありません。

香ばしい匂い、煙、音。待っている間にも 持参した白米が減っていきます。
伊勢海老(親父さんの発明)、のどぐろ、鯖、あおりいか、メヒカリ、太刀魚、、、
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そんなこんなで今日も? 干物でフルコース。

つづく

食いしん坊キュイジニエYM

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