バトラーButler

2015.1.7

十割蕎麦

修善寺の「竹林の小径」入り口近くに、十割蕎麦を食べられるお店があります。屋台をヨシズで囲っている概観なので、それと知ってて行かないと気づきません。地元修善寺温泉で某ホテルの支配人をしていた方が退職後にはじめたお店です。そば職人ではないのですが、美味しいそばに対する情熱はなかなかのもの。

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まず北海道から仕入れたそば粉を、修善寺の湧き水でこねます。小麦粉もつなぎもいれない、まさしく十割の蕎麦。こねあがると「これが蕎麦の香りだよ」と、こね鉢のそばのかたまりを見せ、香りを嗅がせてくれます。捏ねあがった蕎麦を製麺機で押し出し、へらで切りながら煮立った湯に直接投下。ご主人曰く、そばを切るのは結構たいへんな作業なので、この製麺機がなければ、そば屋はやらなかったそう。

湯で上がった蕎麦は湧き水でしめられ、半人前ほどの量が皿に盛られます。この間に客が本わさびをおろします。それをを蕎麦に直接のせ、上から塩を振ると「塩蕎麦」の完成。塩は色々試した結果「アンデスの塩」に決まったのだとか。

この「塩蕎麦」で蕎麦本来の味と香りを楽しんでいる間に、残りの半人前ほどの量がざる蕎麦となって登場します。上に散らばしている海苔はきざみ海苔ではなく、贅沢にも伊豆の「磯海苔」。そして本わさびの入ったそばつゆで、これをいただきます。磯海苔の風味が効いた贅沢なそばを食べている途中で、今度は大胆に削いだゆずの皮がそばつゆに「ほいっ」と放り込まれ、最後はそば、わさび、磯海苔、ゆずの豪華な香りの共演を堪能。

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この贅沢な体験で一人前五百円。
お店ははじめて数年ですが、ワンコインで本格的な十割蕎麦が食べられると、テレビにも何度か紹介されています。

アルカナに来られるついでにちょっと寄り道してみませんか。こねるところから見たい方は営業時間の直前に行くのがお勧めです。

Butler Yu

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