キュイジニエCuisinier

2015.3.15

連載、食いしん坊倶楽部 その⑥ 新居のプリ丸

春です。
心も胃腸も踊る季節がやってまいりました。
食いしん坊YMです。

さて、皆さん 「プリ丸」をご存知でしょうか? プリプリしてうまいのは想像に容易いでしょう。何だと思いますか?
正体は 浜名湖、新居の牡蠣です。

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今回、静岡県最西部に位置する浜名湖までうまいものを探しに足をのばして参りました。
浜名湖と言えば、鰻を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、この「プリ丸」を忘れてはなりません。
牡蠣の成長には通常2~3年かかるのですが、新居の牡蠣は種付けから1年半ほど。浜名湖はそれだけ牡蠣の成長に必要な栄養分が富んだ場所であることが言えるでしょう。
しかし高品質でうまいにもかかわらず、国内シェアは1%に満たない程度だそうで不思議な事だと思いましたが、理由はどうやら特別な養殖方法にあるようです。1年半の成長過程で、潮通しの良い湖南部と、プランクトンが豊富な湖北部に数回牡蠣を移動させるのですが、その都度、当然カキ棚を解体し、新たに作らなければならないので大変な作業になるからです。生産量は落ちますがその分、身が大きく、重く、ミネラルいっぱいの牡蠣に育ちます。

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ところで皆さんは牡蠣、好きですか?
私は牡蠣、大好きです。

以前、フランスの地中海沿岸に住んでいたのですが、牡蠣の名産地が近くにあり、休みともなればよく食べに出かけたものです。当時はもっぱら生牡蠣でしたが、今回プリ丸を焼きで食べてみたところ、焼き牡蠣も本当にうまいなと痛感しました。 というのも、牡蠣には「生食用」と「加熱用」がありますが、プリ丸は後者であり、その違いは殺菌処理をするか否かにあります。「生食用」は一般的に、紫外線や塩素系などで殺菌しており、その過程で牡蠣本来の旨味を一部失ってしまいます。その点「加熱用」は海から引きあげたそのままを味わえるのでうまいわけです。ただ生で食べるとリスクがあるので加熱するのですが、水分量が少なく身は縮まず濃厚な味わいです。プリッとしています。
さあ、食しましょう。

浜名湖には1月~3月に牡蠣小屋が登場します。オススメです。殻付きのプリ丸を炭火で豪快に焼いてくれます。そのジューシーさといったら….

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お持ち帰りのプリ丸も大変手頃な値段で発見。
帰りの車にバケツ一杯のプリ丸が乗車したのは言うまでもありません。

食いしん坊YM

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