バトラーButler

2015.6.3

バナナ!?

10年くらい前の話。今はもう閉館してしまいましたが、伊豆半島の先端、石廊崎の近くに南国情緒たっぷりのペンションがありました。
広い芝生の庭の一角に高さ4mほどのバナナが生い茂り、明るい海の風景がトロピカルに演出されて、年に数回訪れるほどお気に入りのペンションでした。

6月にはオーナーが自前のレジャーボートで出漁し、イサキを釣ってきて、そのバナナの葉に包んで豪快に蒸し焼きにしてくれました。
もちろん夏にはバナナの実も美味しくいただきました。

ペンションが閉館してしまった後、私は自宅の庭をバナナでトロピカルな感じにしようと思い立ちました。
でもバナナは熱帯の植物。うまく育つかは疑問です。

南伊豆にある下賀茂熱帯植物園で聞いてみたところ、やはり天城ではバナナは育たないといいます。でも、と勧められたのがバナナそっくり植物「芭蕉」でした。
俳人「松尾芭蕉」の「バショウ」です。
何でも、バナナはそもそもバショウ科に属する植物で、そのうち食べられるものをバナナと呼ぶのだそうです。

熱帯植物園でバナナとバショウの両方を買って植えてみたら、本物のバナナは予想どおり冬に寒さで早々に枯れてしまいましたが、バショウは毎年この季節には大きな葉を何枚も広げ、庭をトロピカルムードにすることに一役買ってくれています。

そして5年。今年は写真のような花の蕾が出てきました。

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蕾の後ろには小さなバナナのような実がついています。
食べられないのは残念ですが、成長が楽しみです。

国道をドライブをしていると、天城の「昭和の森」に行く途中にも、土肥に向かう途中の船原峠の付近にもバナナの木が茂っているところがあるのをご存知の方もいるのではないでしょうか。
実はあれはバナナではなく「バショウ」だったのです。
今なら実をつけているのが見られるかも知れませんね。

Butler Yu

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