ソムリエSommelier

2017.10.2

『しろばんば』

皆さんは「しろばんば」をご存知でしょうか?
別名「雪虫」とも呼ばれ、その名の通り雪が舞っているかのように見える秋から冬にかけての風物詩の1つです。

伊豆を代表する作家、井上靖氏の小説にこの虫の名前がタイトルの作品がございます。

著者本人の実体験を基に主人公「洪作」少年の幼少時代の日常を描いた物語。
舞台はまさに中伊豆で、西平や門の原、簀子橋などアルカナ周辺の名前もたくさん出てきますので知っている地名などが登場するとついつい物語に引き込まれてしまいます。

前編はまだまだ幼い無邪気な子供の洪作ですが、少しずつ成長していく姿を昔の自分と重ね合わせたりすると、マラソン大会で一生懸命走った事や親戚の家にお邪魔して年頃の近い子と遊んだり、子供心なりに遠慮なんかして少し窮屈な思いを感じたり、親戚のお姉さんや転校してきた女の子に淡い恋心を抱いたり・・・
自分も似た様な経験あったなぁ、と懐かしい思い出が甦り、郷愁を誘います。

是非一度読んでみてはいかがでしょう。
古き良き時代に思いを馳せてみるのも
たまには良いものです。

もうすぐアルカナにも
しろばんばの舞う季節がやって来ます。

仏のヤス

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