カテゴリー: ソムリエSommelier

フランスの一風景 4 

2013.4.21

“Le Meurice” ル・ムーリスです。

フランスに星の数ほどあるホテルのなかでも、選び抜かれた超最高級ホテルに与えられた称号が”Palace(パラス)”。

歴史、格式、立地、サービスなどすべてにおいて他を超越したホテルだけが、その名で呼ばれます。
Le Meuriceは、1835年開業でパラスホテルの中でも最も歴史あるホテル。

ムーリスの由来は、1817年シャルル・オーギュスタン・ムーリスさんが、英国からの上流階級旅行者を泊めるために作った旅籠に端を発するそ う。

シュール・レアリズムの巨匠「サルバドール・ダリ」は、特にこのホテルとゆかりが深かったということです。

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↑ デザイナー、フィリップ・スタルクが手掛けた
エントランス

今回、この場違いなムーリスにお邪魔するきっかけとなった、私の友人のシェフ・ソムリエ。

20代の頃日本にも来たことのある彼女は、現在ル・ムーリスを代表するシェフ・ソムリエとして活躍してます。

せっかくでしたので、日本から静岡名産をいくつか持参してみました。
レストランでは日本酒も扱ってるとのことで、オリジナルの磐田市産日本酒古酒にはかなりの興味を。

提供方法にかなり工夫のある静岡の水出し茶も試してもらいましたが、「うん面白い、でも日本茶ダメなんだよね」とあっさり一蹴されました。

それでも、帰りがけにはシャンパーニュを一本持たせてくれたり。

そんな味覚も言葉もホスピタリティも鋭い彼女と共に、今回イベントを企画してみます。

ワインはもっと面白い

そんな気持ちをお届けしたいと思います。

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Sommelier S

フランスの一風景 3

2013.3.4

空港が好きです。
乗り物が好きです。

振り返ってみると、学生の頃に読んでいたSTUDIO VOICE スタジオ・ボイスの影響が強かったと思います。
きっかけは、VOL.270の特集Airport for Airport。

パリのシャルル・ド・ゴール国際空港しかり、無機質な空間への興味が湧く契機にもなった記事でした。
1998年発行の特集でしたが、なんとなく未来的な視点が好きで今でも大事にしている雑誌です。

こちらはランスの路上で見つけた四輪車↓

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哲学者ミシェル・フーコーは、もっていた小さな緑色のルノーでフランスからイタリアまで友人たちと休暇を過ごしに行ったとか。

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乗り物と旅と未来的なこと。
煮詰まったらぜひアルカナへ

Sommelier S

フランスの一風景 2

2013.1.7

シャンパーニュ地方です。

「ゴシック建築の女王」ランス大聖堂には及ばずも、このEpernay エペルネの教会にも独特のよさがありました。
天井が高く建物自体新鮮ですが、中に入るとひんやりとしていて、外の青空がよりはっきりと染み込んでくる感覚です。

すぐ横のカフェに入り、ぼーっと教会を眺めエスプレッソ。

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人が織り成す文化と想像力の違いにわずかながらも感心するのでした。
2013年、今年は時間の使い方にリッチ(rich)でいようと目論んでます。

豊かさを改めて問える場所、arcanaです。

Sommelier S

冬の定番

2012.12.11

クリスマスも近づき、ますます寒さが身に染み入る季節となりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
寒い夜には鍋料理や煮込み料理などが美味しい季節ですね。

フランスにはこんな時期にぴったりの身体を温めるとっておきの飲物があります。
それが冬の定番「ヴァン・ショウ」
いわゆるホット•ワインです。
ご家庭でも簡単にできますのでご紹介致します。

作り方はカップに赤ワインを注ぎ、砂糖、スライスレモン、シナモン、クローブを入れ電子レンジで温めるだけ。
簡単でしょう。

赤ワインは軽めの物が良いでしょう。
砂糖の代わりにハチミツを入れたり、オレンジを加えたりすれば、さらに風味が増します。
クローブは無くても大丈夫です。

パーティーやナイトキャップに身も心も温まる「ヴァン•ショウ」を是非とも試してみて下さい。
もちろんアルカナでも極上の「ヴァン•ショウ」をご用意して、皆様をお待ちしております。

Sommelier K

フランスの一風景 1

2012.11.18

Bordeaux St.Jean駅から車で約25分。
ぺサック・レオニャン村に広がる一面のブドウ畑が視界に入ります。

樹齢がまだ若い区画の近くにはこんな像。

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朝一番でこの周辺をサイクリングするのは、何よりの幸せです。

これから少しづつですが、シリーズでフランスのことをお伝えしていきます。

Sommelier S

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ワイングラスの話

2012.10.19

数あるグラスのうち「ワイングラス」といえば・・・・ 皆さま、脚の付いたグラスを思い浮かべると思います。
が、何故このような形状になったのか考えた事がありますか?

ワイングラスの脚の部分はステムといわれます。

このステムを持つことによりグラスに指紋が付くのを防いだり、手の温もりでワインの温度を変えないように考えられています。
また、グラスを傾けて飲む際に鼻腔がグラス内部に入り、上部に溜まった香りも楽しめるようにも計算されているのです。

大きさも形状も様々なワイングラスですが、同じワインでもグラスの形状によって味わいもかなり違って感じます。 メーカーによってはワインの産地や年代、ブドウ品種などの特徴を細かく分析し、最大限に楽しめるようにグラスの形状を工夫しているところもあります。 
ワイングラスも、今やファッション性を重視したデザインというよりワイン自体を楽しむためのデザインが主流となってきてるのは嬉しいことです。

アルカナでも多種多様なグラスをご用意しています。
ワインをより良く楽しんで頂くためにそのワインの特性や温度、さらには気温などによっても最適なグラスをお選びしています。

Sommelier K

ワインとコルク

2012.7.5

ワインの栓と言ったらまずコルクが思い浮かぶと思います。
何故コルクなのか考えたことはありますか?

ワインは熟成することによってまろやかでバランスの取れたワインに変化します。それには程よい空気が必要なのですが、これにコルクの通気性がピッタリなのです。もちろんコルクの良し悪しによってワインの品質も左右されます。

今は技術が発達して人工コルクも開発されたおかげで衛生面も大きく改善されたことでしょう。また、長い熟成を待たなくとも美味しく飲めるバランスの取れたワインも造られるようになり、その多くは密閉式のスクリューキャップを採用してます。

コルクでないから大したワインじゃないなどとは侮れせん。
時代と共に変化するワインとコルク。私のソムリエナイフもいつか必要無くなる日が来るのでしょうか?

ちょっと寂しい気がします。

Sommelier K

食後のお楽しみ

2012.5.24

食後の楽しみといえばデザート?….いえいえ、その前にチーズを忘れてませんか?

ヨーロッパではデザートの前にチーズを楽しむのが一般的です。
チーズがあればデザートは要らないという方も少なくありません。チーズは消化を助け肝臓の働きを良くするともいわれてます。

アルカナでも様々なタイプのチーズをご用意しております。
ご相談に応じて相性の良い食後酒などもソムリエよりご紹介させて頂いております。

もちろん残ったワインで楽しむのもひとつです。心に残るディナーをチーズとともに過ごしてはいかがでしょう。

Le meilleur fromage !!

Sommelier K.I

新アイテム

2012.4.21

凛とした面持ちのこの春のNewアイテム、長期熟成大吟醸の紹介です。

地元静岡県は磐田市にある千寿酒造さん。

品評会用に毎年仕込んで蔵で眠っていた大吟醸を、ヴィンテージ毎に瓶詰めしてくださることになりました。

レストランで提供できる一番古いもので1977年。 その他にも87年・89年・99年と揃います。

日本酒の長期熟成酒の場合、淡熟タイプ・濃熟タイプ・その中間、と大きくわけて3つのパターンがあります。

ちなみにこちらのタイプは、淡熟タイプ。

タンパク質やアミノ酸の含有量が少ない吟醸や大吟醸を熟成させるタイプで、あまり色がつかないです。

風味も強くつかないのが特徴で、こちらの場合は風味や色を楽しむというよりも、味わいの滑らかさ・まろやかさを楽しむお酒になります。

少し冷やしめで単体で飲んでも美味しいですし、今月おすすめの厳選食材、「上対馬産 天然黒アワビ」との相性もかなりGoodです。

気になる年・記念の年、贈り物にも最適ですのでお気兼ねなくソムリエまでお尋ねください。

Sommelier S

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